ブルーノ・マデルナのザルツブルク音楽祭’73でのドキュメントLP2枚組み『Ein Document』。骨格の確かさと自在多彩な音色で陰影深く奏でられる音楽世界。真正の作曲家ルトスワフスキを聴く。
Witold Lutosławski: Concerto per orchestra (1954) Primo Movimento The Cleveland Orchestra diretta da Christoph von Dohnányi
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今日取り上げるLP2枚組みのアルバム『Ein Document・Konzert der Salzburger Festspiele 1973』(1973)は、自身先鋭な現代音楽の作曲家でもあり、それゆえというべきなのか、現代音楽演奏のスペシャリストともいえる指揮者であったブルーノ・マデルナ(Bruno Maderna, 1920 - 1973)が1973年のザルツブルク音楽祭(ドイツ語:Salzburger Festspiele ザルツブルガー・フェストシュピーレ)で指揮したドキュメント。没しているのが1973年というから最晩年の記録で、どうやらこれは追悼盤ということらしい。
収録曲は
・Olivier Messiaen
「Et expecto resurrectionem mortuorum」(1964)
・Igor Strawinsky
「Canticum sacrum」(1955)
・Pierre Boulez
「Cummings ist der dichter」(1970)
・Witold lutoslawski
「Troi poemes d’Henry Michaux」(1963)
・Olivier Messiaen
「Et expecto resurrectionem mortuorum」(1964)
・Igor Strawinsky
「Canticum sacrum」(1955)
・Pierre Boulez
「Cummings ist der dichter」(1970)
・Witold lutoslawski
「Troi poemes d’Henry Michaux」(1963)
やはり聴きものはブーレーズとルトスワフスキの2作品。このルトスワフスキの英文のWIKI記事の詳細なこと!それほどに音楽史上での重要な位置を占めつつあることの証左なのだろう。もちろん私の好きな作曲家の一人である。以下はそのルトスワフスキーのアルバムに関しての投稿済み記事のリストです。
いかに惚れ込んでいるかといった記事内容になっている。文句なしにすばらしい。骨格の確かさと自在多彩な音色で陰影深く奏でられるその音楽世界は魅力にあふれている。真正の作曲家、この一言である。いつぞやの記事にも書いたけれど、日本が発信するノーベル賞ともいわれている「京都賞」を受賞している。この事からもその史的位置がわかろうというものだろう。本来メインであるマデルナのことを語るべきなのだろうけれど・・・、準備不足と能力不足で斯くなった。折をみて記事にすることを自身への宿題としてこの稿を擱えよう。
(Bruno Maderna, at the age of eight he was able to conduct the orchestras of La Scala and Arena di Verona.)天才少年登場。
Witold Lutosławski - Trois poèmes d'Henri Michaux (III. Repos dans le Malheur)