yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

大西順子トリオ『ビレッジ・ヴァンガードⅡ・VILLAGE VANGUARDⅡ』(1994)。とても女性とは思えないピアノタッチのメリハリの強さ。それにグルーブ感に満ちた抜群のジャズスピリット。

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"The Eye Of The Hurricane" (Herbie Hancock) Mt. FUJI JAZZ FESTIVAL August, 1995 :JUNKO ONISHI-piano

          

イメージ 2今日の取り上げるアルバムは中央図書館で予約にて借り受けた大西順子(おおにし じゅんこ、1967 - )の『ビレッジ・ヴァンガードⅡ・VILLAGE VANGUARDⅡ』(1994)。ライヴとある。ジャズを今まで人並みに聴いてきたと云っても、メインをフリージャズ系と偏っていた所為でもあるし、それに、ジャズシーンにブレイクし登場してきたのが私自身音楽への関心薄れ音盤蒐集から遠ざかった90年代ということでもありで、最近までその存在ついぞ知らないままであった。数年前はかま 満緒(はかま みつお、本名:袴間満緒(読み同じ)、1937- )司会するおなじみのNHK・FM 『日曜喫茶室』だったと記憶するけれど、その再放送を仕事より帰途の自動車車中で聴き、なんとすばらしいピアノかと感じ入ったのが、彼女、大西順子の存在をはじめて知ったきっかけだった。そのときから気にはしていたジャズピアニストだった。とても女性とは思えないピアノタッチのメリハリの強さ。それに抜群のジャズスピリット(彼女のジャズへの電撃的な開眼、そして高校卒業後反対を押してアメリカ・バークリー音楽院への単身留学、その後の、幸運を手繰り寄せる情熱的なシンデレラストーリーなどのエピソディックな話に見えるジャズへの一途な思いがつくりあげたのだろう)。よくグルーブ感やドライブ感と評して乗りの鮮やかさを言うけれど、まさに彼女のピアノはそのことばどおりピッタシだ。自信に満ち溢れて見事だ。ところで、ブログ記事をみても分かるように、私は偏頗なジャズファンを自認しているのでメインストリームジャズは疎く、ましてや女性ジャズピアニストの(穐吉敏子は世代が世代だから別としても)存在はほとんど知らないに等しいのでいい加減なことだけれど、しかしあえて言わせてもらえば彼女の右に出る者はいないのではと思っている。もっともこんなことはメインストリームジャズファンなら言うも更なりのことかもしれないけれど。それにしても惚れ惚れするジャズピアノだ。一曲目『THE HOUSE OF BLUE LIGHTS』の導入部のブルージーなピアノソロからのスゥインギーな見事な展開など、たまらなく魅力だ。センスが違うと言いたくなる。


1. ハウス・オブ・ブルー・ライツthe house of blue lights
2. ネヴァー・レット・ミー・ゴー never let me go
3. ブリリアント・コーナーズ brilliant corners
4. りんご追分 ringo oiwake
5. ティー・フォー・トゥー tea for two


Junko Onishi Trio - Blue Skies