yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

マンフレッド・ショーフ『NEW JAZZ TRIO<PAGE ONE>』(1970)。5人の弦との共演の2作目に比し、スマートなまとまりの良さは感じられるものの、それが玉に瑕。

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Manfred Schoof Quintet - Ostinato (1977) Manfred Schoof (tp,flgl):Michel Pilz (b-cl):Jasper van't Hof (keys):Günter Lenz (b):Ralf Hüdner (d)

        

イメージ 2つい先日、≪マンフレッド・ショーフ『NEW JAZZ TRIO+STREICHQUINTETT<PAGE TWO>』(1972)。5人の弦とジャズトリオのコレクティブフリージャズ。品性よろしく知的なパフォーマン。≫を投稿したけれど、何か忘れ物をしているような、なんだかすっきりしないままの投稿だった。というのも、のっけに<PAGE TWO>というのも変だなあと思っていたけれど、ジャケットデザインもかすかに記憶しているものとは違っていたような感じだった。<PAGE ONE>というのも不確かだったけれどあったはずと思い、気になり棚のレコードを繰ってみたところ、記憶に間違いはなかった。『NEW JAZZ TRIO<PAGE ONE>』(1970)が出てきた。同じメンバー(Manfred Schoof (cor, flh); Peter Trunk (b, clo); Cees See (ds, perc))のトリオでのファーストアルバムだった。<PAGE TWO>とは2年ばかりの前のパフォーマンスだけれど、此方のほうは控えめな、おとなしいインプロに終始している。スマートなまとまりの良さは感じられるものの、それが玉に瑕と私には思われるのだけれど。聴いて面白いのは断然2作目に当る2年後の<PAGE TWO>の方だ。たぶん5人の弦が実験的というほどではないけれど現代音楽寄りの演奏で、なおかつアグレッシブにトリオをひっぱている感じで私には面白かったのだけれど。こちらのほうがフリージャズの新しい可能性、予感を感じさせるものがあった。それに比し、今日取り上げる一作目の<PAGE ONE>のほうは、すぐれたフリージャズではあるけれど、けっして革新的な興趣を呼び起こすほどの面白さではないと聴き比べての感想だった。別に、音楽学校で正規の修学(作曲など)を経ているからという思い込みではないが、マンフレッド・ショーフのトランペットは知的でスマートだ。いい味している。


A
1.Palarパラー
2.Bamburaバンブーラ
3.Snaroスナロ
4.Valヴァル
5.Cert Vanセルト・ヴァン

B
1.Ceonセオン
2.Harancaハランガ
3.Rum-Paランパ
4.Tram-Ba-Troトラン・バトロ
5.Naimedネイムド