yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『ベトナム/中部高原バナ族のゴング・ミュージック 』。霊的なものを呼び込む催眠的な単調さ・・・。じつは高度に発達した?ゴング演奏なんだそうだが・・・。

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The Space of Gong Culture

            

一昨日≪『ニャック・レー Nhac Le、ヴェトナムの儀礼音楽』。獅子舞の囃子を思わせる、というよりその祖形と思しきを聴いたのだった。ニッポンの伝統って何なのだ?≫とタイトルして投稿したアルバムと同じ店じまい半額セールで手にした、たぶん売れ残りのもの。このアルバムの帯にある宣伝紹介には≪少数民族の多いベトナム中部高原でも特異な文化を持つバナ族。複雑なメロディとリズムを生み出す水牛供儀のゴング・ミュージックの貴重な記録。≫とある。このヴェトナムのゴングミュージックは無形文化遺産として登録されているとのことで、その選定理由として≪「ゴングの合奏は、ヴェトナム中部高原に暮らす民族集団の最も一般的な民俗音楽です。どの民族の祭式でも儀式の音楽として使われるゴングの合奏は、神々や超自然的な力とコンタクトをとり、対話するために人間社会が使う聖なる言葉と見なされています。その音楽は、高度に発達した重音形式として評価されています。」≫とのこと。≪神々や超自然的な力≫との関係ウンヌンは民俗楽器であれば当然の了解の内にあるとは言うものの、じっさいに音源を耳にすると、その催眠的な単調さにこそ、そうした霊的なものを呼び込む力の源があるのだろうけれど、私たちにはそのような経路がもはや失われてしまっているせいか、ゴングの単調さのみで留まってしまっている。≪その音楽は、高度に発達した重音形式として評価≫というのも、研究者にはそうなのだろうけれど、私のようなドシロウトには、単なる催眠的退屈で終わってしまった。豚に真珠なのだろう。




ベトナム/中部高原バナ族のゴング・ミュージック Gong Music of The Bana in The Central Highlands』

1. 儀礼の広場で::水牛供儀の前日
2. 儀礼の広場で::雨中の水牛供儀
3. ニャゾンの中で::ゴング演奏パターン 1
4. ニャゾンの中で::ゴング演奏パターン 2
5. ニャゾンの中で::ゴング演奏パターン 3
6. ニャゾンの中で::ゴング演奏パターン 4
7. ニャゾンの中で::弦楽器ティンリンとうた

※ニャゾン(Nyazon):共同体の家であり、様々な儀式の執り行われるセンターといえるもの。また共同体の青年たちの成長教育の場であり、民族の歴史や道徳、生活技術、歌や楽器の教育伝承の場。