yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

マーク・アントニー・ターネイジ、ヴォルフガング・リーム、ジョージ・ベンジャミンを聴く。こんなのが小さなわが町の図書館で聴けるとは。

イメージ 1

Wolfgang Rihm's String Quartet No. 1 Op. 2 (1970)

         

Wolfgang Rihm
イメージ 2わが町の小さな図書館に、こんな現代音楽のCDが新しく購入蔵書?されていたとは驚きだった。誰がこのようなものを購入予約したのだろう。ということでさっそく借りてきた。≪いまヨーロッパで最も注目される作曲家三人の作品を取り上げている。≫(ネット通販レビュー)とあるけれど、狙いは、ヴォルフガング・リーム Wolfgang Rihm(1952-)とジョージ・ベンジャミンGeorge Benjamin(1960-)の名があったので借り受けたのだ。ただベンジャミンの作品は3分ほどの小品で、曲の良し悪し以前になんなのこれ!といった印象だ。間に合わせのようで収録した意図がわからない。さて、借りてきてあーだこーだも無いもんだと思うけれど、もうひとりの初めてその名を聞くマーク・アントニー・ターネイジMark-Anthony Turnage(1960-)。この無思想な音づくりにはまず拒否反応が出た。古臭いかも知れないけれど、<哲学>があるの?内省を生きている?といいたくなる。ひとこと空疎。つまらない、といっておこう。(このCD作品だけの印象なので・・・)。それだけだったらいいのだけれど、なんと、かの高名な指揮者のサイモン・ラトルが肩入れしている作曲家のよし。ホントかよーだった。私にすれば凡庸という以外にことばが出てこない。イギリスの音楽の将来は暗い。それに比べればヴォルフガング・リームはまだましだ。ドイツ音楽の前衛のポリシーは受け継がれていると言っておこうか。精神の深部へめがけての革新的な音色へのアタック、内省と哲学ゆえの迫真であり,余韻、深さと言っておこうか。しかしこのヴォルフガング・リームの収録2作品も、1976-1973作曲の「カットとディゾルヴ,管弦楽素描」はワイドレンジ、劇的で緊張感湛え引き締まったいい作品だけれど、2002年作曲の「カンツォーナ・ペル・ソナーレ(アルト・トロンボーンと2群のオーケストラのための)」は、弛緩してしまっている。洗練が弛緩ではちょっとねーと言ったところか。50才にしては緩みすぎ・・・。先に言ったけれど、ジョージ・ベンジャミンの本格的なキチットした作品を聴きたかったのだが。
                     マーク・アントニー・ターネイジ→イメージ 3

『Rihm/Turnage/Benjamin ターネジ:エチュードとエレジーほか』

1. エチュードとエレジー(ターネイジ)
2. カンツォーナ・ペル・ソナーレ(アルト・トロンボーンと2群のオーケストラのための)(リーム)
3. カットとディゾルヴ,管弦楽素描(リーム)
4. 15人の演奏者のためのオリカントゥス(ベンジャミン)