yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

イギリス・アヴァンギャルド・フリージャズの重要メンバーの一人、ベースのバリー・ガイのソロアルバム『Statements Ⅴ-ⅩⅠ for Double bass and violone』(1976)。

イメージ 1

Odyssey by Barry Guy

          

イメージ 2私の拙いブログに登場するフリージャズの、とりわけイギリスのアヴァンギャルド・フリージャズの重要メンバーの一人、ベースのバリー・ガイBarry John Guy (born 22 April 1947, in London)のソロアルバム『statements Ⅴ-ⅩⅠ for Double bass and violone』(1976)を今日は取り上げよう。まったくの気まぐれ選択です。イギリスの先鋭なフリージャズメンのパフォーマンスにはほとんど顔を覗かせている。たとえば先に述べた拙ブログの






といった投稿記事でその活躍ぶりの程を知ることが出来るだろうか。ベースのソロという事で、地味な印象を持たれることと思われるけれど、さにあらず、楽器の一つも扱ったことのないまったくのドシロウトの私でさえ魅きつけられて聴き入るくらいの凄いパフォーマンスです。おそらく、いろいろに開発したであろう特殊奏法(電子機器等の使用など)を駆使しての刺激的な音に満ちていることも魅き付ける要因であるのだろう。次元の違う世界で鳴りひびいている音たち。よく共演もしている空前絶後、孤高のノンイディオム、ランダムギターパフォーマーデレク・ベイリーとは、そのクォリティー相同のものがあると言ってもいいだろうか。地味なイメージのあるベース、それもまったくのソロで、これほど緊迫と多彩豊穣なインプロヴァイズパフォーマンスで魅せるとは・・・、素人目に思わせぶりなといったソロ(ゆえに退屈!)が散見する中、ダレルことなくこれほど終始聴き入る魅力のあるベースソロもめずらしいのでは・・・。

     彫刻に独創はいらない。生命がいる (光太郎訳「ロダンのことば」)

Barry Guy
Barry Guy, Double bass and violone.

Statement V (05.30), Statement VI (06.20), Statement VII (05.17), Statement VIII (06.23), Statement IX (06.30), Statement X (06.50), Statement XI (06.56).

Recorded at Riverside Studios London on 30 October 1976.