コープランド『モダニスト・コープランド : ピアノ協奏曲ほか』。目まぐるしい変拍子の多用とシンコペーション、ワイドレンジな躍動するダイナミズムがみごと。激しい情動は聴く者を湧き立たせる。
たしかに、フォークロアで親しみやすい愛すべきアメリカンな曲趣の作品ではなく、若き日の4年に亘るヨーロッパ留学体験で学び培った音楽感性を先鋭的に解放した、いくぶん尖った作品、ということもあってあまり演奏機会をもたない曲が収められている。けれど、なかなかにおもしろい作品ばかりだ。ときおり、バーンスタイン?、ウエストサイド・ストーリー?と思わすような旧時代ジャズからの影響やダンシングな軽快もあり、どちらが影響を受けたのかと思わせたり・・・。明らかにストラヴィンスキーの世紀の傑作「春の祭典」などのバーバルな芸術革新の時代動向が影響しているのを感じさせる。目まぐるしい変拍子の多用とシンコペーション、ワイドレンジな躍動するダイナミズムがみごと。激しい情動は聴く者を湧き立たせるものがある。
どうでもいいことかどうか・・・。まえにも言ったことだけれど、太鼓の好きな作曲家です。
つい先日、≪http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63669044.html アーロン・コープランド『交響曲 第3番』。こんなにすばらしいオーケストレーションを響かせるとは・・・。≫を投稿したのだけれど、記事にしたその曲収録のアルバムがネット図書館で貸し出し中とのこともあり、次善で借り受けたのが、きょう投稿の『モダニスト・コープランド : ピアノ協奏曲』。
アーロン・コープランド、関連投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60410718.html アーロン・コープランド『市民のためのファンファーレ ~コープランド管弦楽名曲集』。星条旗の最もよく似合う国民主義的作曲家。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/62965195.html アーロン・コープランド『管弦楽のための≪コノテーションズ≫ほか』。ファンファーレと太鼓の好きな作曲家だね~。アメリカン開拓ノスタルジー。西部劇だね。