yuki-midorinomoriの日記

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チャイコフスキー『交響曲第6番「悲愴」、ほか』。こころの奥底から湧き上がる悲傷の情感のうねり。パセティック=<悲><愴>。

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Tchaikovsky - Symphony No.6 (Karajan)

               
               投稿音源のものではありません。


    「この曲は、私の全ての作品の中で最高の出来栄えだ」

こんな名曲をまだ投稿してないなんて・・・。というよりあまりにも・・・ということで避けてきたのでしょう。根が正直じゃない、天邪鬼ということなのでしょう。チャイコフスキーの「交響曲第6番<悲愴>」。

もっとも、町の図書館で借りてきたアルバムには、併録曲が、シェーンベルクの「管弦楽のための変奏曲 作品31」ということもあって手にしたのだけれど。オールチャイコフスキーであれば、遠慮していただろう。しつこさが、付き合うにはしんどいということで。

【 「チャイコフスキーってかゆいところに手が届いているのにまだかいてくれるような、しつこいところがありますよね。もうおなかがいっぱいなのに、まだまだ食事が出てくる感じ。そのしつこさがたまらない魅力」 】


また、

【 <・・・しかし、やはりメロディー主体になってしまうのは否めません。途中、ブラームスのようだと思ったら、また舞曲に変わる。堂々とした建物の中に入って、次の扉を開けてみたら、田舎のオッサンが宴会していたみたいな感じです(笑)。素晴らしい旋律と同時に存在する野暮ったさ、田舎者的な感じは、本人は嫌だったかもしれませんが、チャイコフスキーのある種の魅力です。」 】

とは、作曲家・西村朗のことばでした。

斯く、いわばアンビバレントな感情伴う魅力をもっているのがチャイコフスキーと言えるのでしょうか。


こころの奥底から湧き上がる悲傷の情感のうねり。パセティック=<悲><愴>。

そうですね・・・。息がつまりそう。



シェーンベルク管弦楽のための変奏曲』は以下投稿しているのできょうは割愛。わたしの好きな音楽美学です。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/62291330.html マーラー交響曲第9番』、シェーンベルク管弦楽のための変奏曲』。ホンニ、あなたはアダージョな人グスタフ・マーラー。無調12音に豊麗を奏でるシェーンベルクの端然。



A. Schoenberg - Variations for Orchestra Op. 31 (1928), CBSO, Rattle (1993)





チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」、ほか』

1. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Introduction:Massig,ruhig
2. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Thema:Molto moderato
3. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 1:Moderato
4. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 2:Langsam
5. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 3:Massig
6. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 4:Walzertempo
7. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 5:Bewegt
8. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 6:Andante
9. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 7:Langsam
10. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 8:Sehr rasch
11. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Variation 9:L’istesso tempo;aber etwas langsamer
12. 管弦楽のための変奏曲 作品31 Finale:Massig schnell-Grazioso-Presto-Adagio-Presto
13. 交響曲 第6番 ロ短調 作品74≪悲愴≫ 第1楽章:Adagio-Allegro non troppo
14. 交響曲 第6番 ロ短調 作品74≪悲愴≫ 第2楽章:Allegro con grazia
15. 交響曲 第6番 ロ短調 作品74≪悲愴≫ 第3楽章:Allegro molto vivace
16. 交響曲 第6番 ロ短調 作品74≪悲愴≫ 第4楽章:Finale.Adagio lamentoso-Andante