yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

武満徹「フルート、オーボエ、ハープのための“ユーカリプス2”」。ヴァーチカルな張り詰めた音響空間、その造形がかもす余韻のみごとさ・・・うん?こりゃいいなあ~。

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ユーカリプスⅡ

              

先日、仕事帰り帰宅して車を車庫入れしているときに、ラジオから流れていた曲にいたく感心。ヴァーチカルな張り詰めた音響空間、その造形がかもす余韻のみごとさ・・・うん?こりゃいいなあ~。なんか武満みたいと聴いていたら、そうだった・・・。


【 「フルート、オーボエ、ハープのための“ユーカリプス2”」  
                        武満徹・作曲
                       (7分59秒)
                (フルート)オーレル・ニコレ
               (オーボエハインツ・ホリガー
                (ハープ)ウルズラ・ホリガー
                <小学館 CD STZ15> 】


この美しさは、武満トーンならではのもので、もう天才のわざといいようがない。すばらしい曲だ。あらゆる意味で<耳>がちがうんだね。


――「見ること、それは目を閉じることだ」(ヴォルス)

アヴァンギャルドなアーティストのことばだけれど、これに通底するものがある。タケミツの<耳>。


この曲の入ったアルバムを、ブログ解説して間もなくの6年以上前に

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/39848419.html 演奏者との幸せな音の始原への旅。『ミニアチュール第二集・武満徹の芸術』(1973)

とタイトルして、すでに投稿しているのだけれど。

≪すべからく、ゆらぎ、風気満ちる深奥よりの響き、あらゆる抑制された情感の表出また響きには、秘めた輝き、妖しく冥き美しさを聴くことだろう。≫と、およそ私が発したと思えない気負ったことばがそこにあった。