yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

小沢昭一(先日物故されたが)朗読する深沢七郎『楢山節考』。

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映画『楢山節考』オリジナル予告編(原恵一監督)

         


≪村では七十歳になると口減らしのため老人は神のいる冬の楢山へ棄てられる。貧しい村の掟。
子に背負われ山に入る・・・。≫


仕事納めも終え、きょう30日は墓参り。お墓へは年一回この日にお参りするだけの親不孝者だ。この一年恙なく息災平穏無事に送れたことへの感謝という思いもあってのこと・・・。その道中がちょいと長イメージ 2い。車でおよそ2時間半。仕事とはちがい、べつに急ぐことでもないので高速道も使わず一般道をゆっくりと。帯同するにちょうどいい音楽CDが手元になく、車中の無聊を塞ぐ何かをと、町の図書館で借りていた小沢昭一(先日物故されたが)朗読する深沢七郎(ふかざわ しちろう、1914 - 1987)の『楢山節考』を手にとり出掛けた。学生時代読んで感動した本のうちの一冊だ(映画は緒形拳演じる今村昌平作品がすばらしかった)。<姥捨て>棄老を題材にした、いささか冥い小説を聴きながらの墓参り・・・。
わが両親の事どもが<姥捨て>棄老伝説の朗読と重なり、墓参りの車中、胸にこみ上げるものあり涙した・・・。