yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アートアンサンブル・オブ・シカゴ『Phase One』(1971)。コルトレーンへのオマージュ。パワフルなストレートジャズは壮快だ。

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Art Ensemble of Chicago - Warsaw 1983 part 2

           

イメージ 2Ohnedaruthとはジョン・コルトレーンJohn Coltrane、1926 - 1967)のスピリチュアルネイム≪Compassion(慈悲)という意味のサンスクリット語≫?であるとは今回はじめて知った。Ohnedaruth John William Coltraneがフルネームなのだろうか。このOhnedaruthというスピリチュアルネイムを自らの名に採り入れたのはコルトレーン本人だそうだけれど、それがコルトレーン亡きあと敬称として使われているということらしい。私が無知なだけで、このようなことはコルトレーンファンなら周知のことなのだろう。というのも今日取り上げたアートアンサンブル・オブ・シカゴ Art Ensemble Of Chicagoの『Phase One』(1971)には、A面が「Ohnedaruth」で、B面には「Lebert Aaly」とタイトルされたコレクティヴ・インプロヴィゼーションが収められている。その「Lebert Aaly」にはDedication to Albert Aylerと記されているのだけれど、かたやの「Ohnedaruth」はタイトルとしてその文字が見えるだけなのだ、針を落とすと冒頭誰の声だか不明だけれど、私の拙い耳にはOhnedaruth Phase One for Coltraneなることばが聞こえるのだ。そうなのか、敬愛するコルトレーンを意味する敬称Ohnedaruth。そのスピリチュアルなジャズスピリッツの具現者、ジョン・コルトレーンへのオマージュ、Dedicationだったのかと言う了解のもとで聴くと、いつもの表現主義的なパフォーマンスと違ってのパワフルなストレートジャズで突っ走るスタイルで押し切るのも判るような気がしたのだった。まことに壮快、オーソドキシーなパワフルジャズ。この快演、これこそがジャズ(スピリッツ)なのだ・・・といっておこうか。




アートアンサンブル・オブ・シカゴ Art Ensemble Of Chicago 『Phase One』(1971)
1. Ohnedaruth
2. Lebert Aaly