yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジョン・ケージ『 Atlas Eclipticalis (1961-62) + Winter Music (1957) + Cartridge Music (1960)』ほか。

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John Cage: Freeman Etude #18 (1990) by Cage with Zukofsky's collaboration.

            

Heinz-Klaus Metzger, Rainer Riehn
イメージ 2なぜか、きわめて真っ当な(美しい)音楽ばかりを聴いていると私のあまのじゃく精神がうずきだし、ガラクタ、ノイズの脈絡のなさに身を曝したい衝動が噴出する。人知を超えて出会いがしらに偶発的にやってくる音連れのなんと清々しいことか。理性の統御から滑り落ちる感性の初々しさを、年老いてもアヴァンギャルドに保ちたいものだ。ドイツグラモフォンLP6枚組みのボックスセット、アヴァンギャルドVOL.2のうちの1枚。リアリゼーションはドイツのHeinz-Klaus Metzger とRainer Riehn主宰する実験音楽演奏集団のミュージック・ネガティヴァEnsemble Musica Negativa。ハインツ・クラウス・メッガーアメリカ・アヴァンギャルドジョン・ケージをヨーロッパにプロモートしてその功績大(主に評論活動)なる人物。またパートナーのライナー・リン(作曲・指揮)は以前投稿したゴットフリート・ミヒャエル・ケーニッヒのもとで作曲の研鑽を積んだ人物。その成果、電子音楽作品はその投稿したアルバムで聴くことが出来る。また、蛇足ながらハインツ・クラウス・メッガーのプロデュースによる、ジョン・ケージたちの音楽革命の動向を取り上げたLP4枚組み作品集は既に≪作品以前に方法を指し示すジョン・ケージ≫とタイトルして拙ブログ開設まもなく投稿している。

  「手術台の上での、ミシンとコウモリ傘の偶然の出会いのように美しい」(マルドロールの歌

マルセル・デュシャン――ウィーンの論理学者はある体系を練り上げたわけですが、それによれば、私が理解した限りでは、すべてトートロジー、つまり前提の反復なのです。数学では、きわめて単純な定理から複雑な定理へといくわけですが、すべては最初の定理のなかにあるのです。ですから、形而上学トートロジー、宗教もトートロジー、すべてはトートロジーです。このブラックコーヒーを除いて。なぜなら、ここには感覚の支配がありますから。眼がブラックコーヒーを見ている。感覚器官のコントロールが働いています。これは真実です。ほかの残りは、いつもトートロジーです。
             『デュシャンの世界』(M.デュシャン、P.カバンヌ)朝日出版社


イメージ 3Deutsche Grammophon Gesellschaft DGG 643 543 (LP)

John Cage: Atlas Eclipticalis - Winter Music - Cartridge Music
Dieter Schnebel: Glossolalie

Seite 1 (Side 1): Ensemble Musica Negativa. Director: Rainer Riehn
John Cage: Atlas Eclipticalis (1961-62) + Winter Music (1957) ausgesteuert nach Cartridge Music (1960)

Seite 2 (Side 2):
Dieter Schnebel: Glossolalie (definition 1959/60 - version 1961)

Recorded at Phonogram-Studio, Hilversum, the Netherlands (side 1) and Electrola-Studio, Köln, Germany (side 2); No dates mentioned.
Re-release of Deutsche Grammophon 137 009. This LP was also re-released on LP Deutsche Grammophon 2536 018.
Release date of this LP not mentioned (after 1970).

The LP was also released in a box-set entitled "Avant Garde Vol.2" (6 LP). This release also contained the following titles: "Improvisationen" (by Gruppa Nuova Consonanza) (DGG 643 541); "B.A.Zimmermann: Présence - Intercommunicazione" (DGG 643 542); "Mauricio Kagel: Hallelujah - Dieter Schnebel: dt 316 - AMN - :! (Madrasha II)" (DGG 643 544); ? (DGG 643 545); "Karlheinz Stockhausen: Telemusik - Mixtur" (DGG 643 546)


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55474324.html ディーター・シュネーベル『Atemzüge』(1970/71)『Choralvorspiel I/II』 (1966/68-69) 。もと牧師の“ポストモダンアヴァンギャルド