yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ハン・ベニンク、ミシャ・メンゲルベルク、ジョン・チカイのトリオ『INSTANT COMPOSERS POOL・ICP002』(1968)。後姿の背を向けた冷めたジャズパフォーマンスの捉えどころの無さ。

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Piet Kuiters with John Tchicai and Cadentia Nova Danica:Molde festival, Norway 1967

           

イメージ 2ハン・ベニンク、ミシャ・メンゲルベルク、ウィレム・ブロイカーによって創設されたオランダ、フリージャズメンの互助組織ICP(INSTANT COMPOSERS POOL)インスタント・コンポーザーズ・プールの制作第2弾ICP002としてリリースされたのがきょう登場するアルバム。ハン・ベニンクHan Bennink、ミシャ・メンゲルベルクMisha Mengelberg、ジョン・チカイJohn Tchicai(1936-)のトリオによる1968年5月収録のも。このジョン・チカイはニューヨーク・フリージャズムーヴメントに顔を覗かせているのでアメリカの出自かと思っていたら違うらしく、出自はデンマークだそうだ。デンマーク人の母親と、アフリカ系黒人の父親をもつとのこと。その故かどうかわからないけれど、黒人臭がしないパフォーマンスだといえるのかも。まったく冷めたプレイに終始する。その印象は捉えどころの無さといってもいいだろうか。ジャズに背を向けたジャズ?乗るでもなくフリーキーに叫び、ダダるわけでもなく、なに考えているの?といった趣ではある。これまた了解し難いかたやのピアノのミシャ・メンゲルベルクとあいこといった感じだ。このピアニストも変なミュージシャンだ。捉えどころが無い。ところがこの両者の飄々とした、お定まりのあり方には我関せずといった風ないわば後姿で背を向けたパフォーマンスが変に気になるのだ。ジャズへの突き放し方が尋常ではない。フワフワとただよってとらえどころの無い奇妙なパフォーマンス・・・。
GOOGLEとYOUTUBEがまったく使えないのでこの投稿記事仕上げは後日として擱こう。あらためてこの二つの情報の凄さとありがたさを思い知る次第。