yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

レスター・ボウイ『Numbers 1&2』(1967)。「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」を正式に名乗る(改称)直前の初リーダーアルバム。

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[534] NUMBERS 2 quartet ver take 6 @ NUMBERS 1&2 - LESTER BOWIE

            

Lester Bowie
イメージ 2偉大な表現主義ジャズグループでグレートブラックアフリカンを矜持したアート・アンサンブル・オブ・シカゴ。その創設初期からのメンバーの一人、トランペットのレスター・ボウイLester Bowie(1941 – 1999)のリーダー名義によるアルバム。タイトルは『Numbers 1&2』(rec.1967)。リリース年次からすれば、「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」を正式に名乗る(改称)直前のアルバムで、このレスター・ボウイの初リーダーアルバムということだ。概ねの印象は、その後のアート・アンサンブル・オブ・シカゴそのものだ。ただパフォーマンスの自在さにおいてはいくぶんの躊躇いを感じなくはないが、もうすでに明瞭にアート・アンサンブル・オブ・シカゴそのものといっていいコレクティブ・ブラックバイオレントパワーを魅せつけ、叫んでいる。シビレマス。まさしくこれを(芸術=銭になる以前の)ジャズと云う、いや、言い募りたい。




レスター・ボウイLester Bowie『Numbers 1&2』(1967)

Tracklist:
A. Number 1 21:37
B. Number 2 24:27

Credits:
Bass, Kazoo - Malachi Favors
Producer - Chuck Nessa
Saxophone [Alto, Soprano], Clarinet, Bassoon, Bells - Joseph Jarman
Saxophone [Alto, Soprano], Flute, Clarinet, Recorder, Other [Gourd], Bells, Gong - Roscoe Mitchell
Trumpet, Flugelhorn, Horns [Kelp Horn, Steer Horn] - Lester Bowie

Notes:
Side A recorded 11 August 1967. Side B recorded 25 August 1967.




アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61414708.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『チ・コンゴ Chi – Congo』(1973)。黒いパッションと<遊び>ということです。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61319298.html モーリス・マッキンタイヤー『HUMILITY(in the Light of Creator)』(1969)。表現主義的で情念的なフリージャズ。美しさよりは情念の表出としてジャズはある。政治性と大衆性

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61225100.html ロスコー・ミッチェル・アート・アンサンブル『Congliptious』(1968)。あの熱気あふれる泥臭いまでのブラック・ジャズスピリッツのアート・アンサンブル・オブ・シカゴが、はや破天荒なまでに躍動

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61169537.html ロスコー・ミッチェル Roscoe Mitchell 『Sound』(Delmark Records・1966)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58927737.html アートアンサンブル・オブ・シカゴ『Art Ensemble of Chicago with Fontella Bass』(1970)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58622653.html アートアンサンブル・オブ・シカゴ『Phase One』(1971)。コルトレーンへのオマージュ。パワフルなストレートジャズは壮快だ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57560918.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴの『スピリチュアル』(1969)。一般的に抱くジャズのイメージを超出した表現主義的コレクティヴ音楽は彼らにしかない魅力だ。音以上のものがつねに鳴り響いている。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57336348.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『Live At Mandel Hall』(1974)2枚組。表現主義アフロアメリカンフリージャズ≪われわれは希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56520441.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 『REESE and THE SMOOTH ONES』(1969)。≪希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫“グレート・ブラック・ミュージック”

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54028759.html ブリジット・フォンテーヌ『ラジオのようにcomme a la radio』。共演するアート・アンサンブル・オブ・シカゴのしなやかで無碍なパフォーマンスはやはり聴きもの。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53921294.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『ギッティン・トゥ・ノウ・ヨールGittin' To Know Y'all 』(1969)。ヨーロッパフリージャズメンとの邂逅。表現主義的なジャズパフォマンスがマッチ

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53901473.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『LES STANCES A SOPHIE』。人を喰ったアミューズメントとアヴァンギャルド、それに哀しみ怒りなど人情の機微を巧みにフリージャズしてみせる卓越した技。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/36696263.html 悲しみと怒りのブラック・スピリット満ちた即興表現主義音楽、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『PEOPLE IN SORROW』(1969)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/16541910.html アート・アンサンブル・オブ・シカゴのスウィングしてるばかりがジャズではない

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/45740013.html ブラックアフリカン・ジャズの熱狂「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」(1969)。]



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