yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

歌人、俳人の訃報つづく。

私自身、歌を詠むでもなし、俳句をひねるでもないのだけれど・・・。先日たてつづけに心にあった歌人俳人の訃報が新聞で届けられた。歌人河野裕子(かわの ゆうこ、1946年 - 2010年8月12日)。そして俳人森澄雄歌人はNHKの短歌の番組で観知って以来、そのセンスは胸にひびくものがあった。この人は天才だ!・・・にちがいない。なぜかそう思った。いま手元に書誌がないので、安直だけれどネットにて目にとまったもの一首。ガン患ってのちの詠める歌。

      手をのべてあなたとあなたに触れたきに
                 息が足りないこの世の息が

      捨てばちになりてしまへず 眸(め)のしづかな
                 耳のよい木がわが庭にあり  河野裕子


≪「世の中がどのような激しい戦ひのただなかにあらうとも、たそがれは、すべての母が、心静かに、火を焚く時刻である」≫。

という、≪美智子皇后児童図書の国際大会で≫読まれて感動を世界に与えた、不遇の女流詩人(平成13年・2001年、96歳にて没)竹内てるよの詩の「たそがれ」の一節に惹かれてのことだった。


   「除 夜 の 妻 白 鳥 の ご と 湯 浴 み を り」

   「妻 が ゐ て 夜 長 を 言 へ り そ う 思 ふ」

   「な れ ゆ ゑ に こ の 世 よ か り し 盆 の 花」


    「臥 し を り て こ こ ろ あ づ く る 鉦 叩

ご冥福を・・・合掌。