yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ルイジ・ノーノ

ノーノ「SARA DOLCE TACERE」、「HA VENIDO, CANCIONES RARA SILVIA 」美しい旋律性を保持するノーノの音楽は「線描主義の音楽」とも言われているのだそうだ。

Luigi Nono : Ha venido, Canciones para Silvia 太陽が昇ったときには一日はもう老いている。(チェザーレ・パヴェーゼ) ひきつづき今日も、ドイツWERGOの33回転シングル盤の投稿。あまりに古くて、かつシングル盤とあってかネット検索にも情報ヒッ…

ルイジ・ノーノ『森は若々しく生命に満ちているThe Forest Is Young and Full of Life』(1965-66)。「懊悩し受苦する魂の呻き」への深い共感の響き。

Nono: A floresta é jovem e cheja de vida (1965-66) [Part 1/4] あれやこれやと前調べにネット検索をしても今日取り上げるレコードにはヒットしなかった。ただ、A・B両面にわたって収録されている40分という長尺の、ソプラノ、声、クラリネット、銅板…

ルイジ・ノーノ「Contrappunto dialettico alla mente」、ローランド・カイン「CyberneticsⅢ」。人間の怒り、叫び、アジテーションの高揚感。電子のアナーキーな叫び

Luigi Nono - Contrappunto dialettico alla mente, per nastro magnetico (1968) 汝等よく聞け。金銀のあるにまかせ多くの米を買占め、貧乏人の難渋を顧みず、〔米を〕酒となして高値に売、金銭かすめ取る現罰逃るべからず。今日只今、世直し神々来て現罰を…

ルイジ・ノーノ『Canti di vita e d’amore』」(1960)ほか。≪懊悩し受苦する魂の呻き≫叫びを造形する激しい情念の発露。劇的な音響造形には現代唯今美しく感動をすら覚える。

Nono: Canti di vita e d'amore (I-II) 「進むべき道はない、だが進まねばならない……アンドレイ・タルコフスキー」。 「どうしても負けられない戦いに立ち向かうときもそうだろう。すべてを見通してから始めるわけにはいかない。というよりも、すべてを見き…

1968年の喧騒と熱狂の政治動乱を扱ってスローガン、落書き等を素材にテープに歌ったルイジ・ノーノ(1924-90)の『NON CONSUMIAMO MARX』(1968)ほか。

「進むべき道はない、だが進まねばならない……アンドレイ・タルコフスキー」。 Luigi Nono - Non Consumiamo Marx ルイジ・ノーノLuigi Nono 1968年は、団塊シルバーにとっては何らかのかたちで特段の意味を持つエポックであった。もちろん、そのようなことど…

アジテーションの高揚するロマン。響きあうシュプレッヒコールの激しく、美しい叫び。懊悩し受苦する魂の呻きを、共感深く響きに造形するルイジ・ノーノ

Luigi Nono ... sofferte onde serene(苦悩に満ちながらも晴朗な波)... (1/2) Markus Hinterhäuser performing Luigi Nono's ... sofferte onde serene ... for piano and tape (1976), recorded live at the Stadtkino in Salzburg in 1991. 「進むべき道…

確かな世界があった70年代ルイジ・ノーノの幸せ『力と光の波のように』

Luigi Nono: Como una ola de fuerza y luz (1971/'72) Parti 1; 2 e 3 http://www.youtube.com/watch?v=9zgSpRrvqz0 現代音楽を、クラウディオ・アバドが振り、マウリッツオ・ポリーニが弾くということ自体が珍しいことであろう。とりわけクラウディオ・ア…

確信に満ちた時代の歴史の歌

Luigi Nono - La fabbrica illuminata http://www.youtube.com/watch?v=yzcAzCEtAbs 社会主義者でもあったルイジ・ノーノは90年に没したとあるので享年66歳ということになる。早いか遅いかは知らない。吉田松陰だったか「人の一生には春夏秋冬がある」と…