yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アンソニー・ブラックストン『Dona Lee』(30AM ・1971)。理知的で現代音楽へ横目使いしているというクールさゆえではないのだろうけれど、熱っぽく没我とまでいかない煮えきらぬ歯がゆさが残る。

イメージ 1

Anthony Braxton Quartet 1974 ~ Donna Lee

            
            投稿音源ではありません。

きょうは、マルチリード奏者・アンソニー・ブラクストンAnthony Braxton (1945-) (日本語のWIKI記事がない!)のアルバム『Dona Lee』(1971)。過去投稿してきた記事を検索してみたところ、すでに10稿ほど投稿している。それなりに聴いてはいる(ただしレコード蒐集を断念した80年央まで)ものの、何かイマイチ乗り切れないブラクストンだった。理知的で現代音楽へ横目使いしているというクールさゆえではないのだけれど。このアルバムのタイトルにもなっているチャーリー・パーカー(Charles Parker Jr,1920 - 1955)の『Dona Lee』(私はチャーリー・パーカーをまじめに聴いたことはありません)やB面の「You Go To My Head」などのスタンダードナンバーでのインタープレイも快調に飛ばしてはいるのだけれど・・・。熱っぽく没我とまでいかない、歯がゆさが残る。テクニカルな部分などはわからない(若き日のソロアルバム『FOR alto』(1968)など聴くと凄い印象をもつ)のだけれど。現代音楽っぽいパフォーマンスも両面それぞれ1曲ずつあるけれど、オーソドックスな手法の域を出ていない。そんなに実験的というわけではない。う~ん、煮えきらんなあ~といったところだろうか。ヨーロッパフリーのような解体的コンセプトにもなりきれず・・・。だけど、≪チック・コリアの超短命コンボ<サークル>。「Circle Live in Germany」 (1970)。このインテリジェンス。聴くにつれ良く出来ている。惜しいことだ。≫や≪チック・コリア率いる、インテリジェントなコラボレーションの見事さにフリージャズであることを忘れ愉しめる『CIRCLE-Ⅱ GATHERRING』(1971)。≫。また≪惜しくもアルバム世に出ると同時に分解した才人揃うインテリジェントフリージャズ。チック・コリアとアンソニー・ブラックストンらの『サークルcircle paris concert』(1971)≫と評断した、短命のうちに空中分解したチック・コリアとのコンボの<サークル>はすばらしかった・・・。評価軸、基準はこの<サークル>から離れられないようだ。それほどインパクトは大きかった。



http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61445039.html アンソニー・ブラクストン『Recital Paris 71』(1971)。<CIRCLE>でヨーロッパ・パリを熱狂?させた、燃えるブラクストンのソロパフォーマンス。なんと驚きのピアノソロのオマケ?付き

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61390328.html アンソニー・ブラクストン『3 Compositions Of New Jazz』(Delmark Records・1968)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58918391.html アンソニー・ブラクストン『This Time…』(1970)。現代音楽への思い入れ、横目使い?をいじらしく感じさせるシカゴ派インテリジェントフリージャズ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53306797.html デレク・ベイリーとアンソニー・ブラクストン『デュオ』LP2枚組み(1974)。体験としての<空・虚・ウツ>へのなだれうつ放心の美。無明の明。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53988127.html アンソニー・ブラクストンと佐藤允彦の『FOUR COMPOSITION』(1973)。理知的センス溢れる白熱のインタープレイに、聴き直して得した気分。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/53809914.html チック・コリアの超短命コンボ<サークル>。「Circle Live in Germany」 (1970)。このインテリジェンス。聴くにつれ良く出来ている。惜しいことだ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50573279.html 知と情のバランスとれた上質のフリージャズ。若きアンソニー・ブラックストーンとウィレム・ブロイカーのサックスが秀逸。ギュンター・ハンペルの『the 8th of july 1969』

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/49863635.html チック・コリア率いる、インテリジェントなコラボレーションの見事さにフリージャズであることを忘れ愉しめる『CIRCLE-Ⅱ GATHERRING』(1971)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/48541694.html 秀逸なジャケットを眺めてアルトサックスソロを聴く。アンソニー・ブラックストンの『FOR alto』(1968)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/46851495.html 惜しくもアルバム世に出ると同時に分解した才人揃うインテリジェントフリージャズ。チック・コリアとアンソニー・ブラックストンらの『サークルcircle paris concert』(1971)





アンソニー・ブラックストン Anthony Braxton 『Dona Lee』(30 AM ・1971)

Tracklist:
A1. Dona Lee 9:21
A2. H-204 3 = HF/G 11:50
You Go To My Head
B1. Part One 6:27
B2. Part Two 10:15
-
B3. 60666 C -66 M 5:04

Credits:
Bass - Peter Warren
Drums - Oliver Johnson
Piano - Michael Smith (14)
Saxophone [Alto] - Anthony Braxton

Recorded in Paris February 18, 1972, first released in 1972


Circle - France 1971 - 「Q e A」