yuki-midorinomoriの日記

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クシシトフ・ペンデレツキ『マニフィカート』(1974)。神は見えるものではなく・・・、響きのうちに神は現前するか?神と対峙するドラマチックな現代の宗教曲。

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Krzysztof Penderecki - Magnificat - I. Magnificat. Fuga (Quia Respexit). Et misericordia (1/2)

           

以下は聖母マリアの賛歌マニフィカート (Magnificat)の歌詞
   わがこころ主をあがめ、
   わが霊(れい)はわが救い主なる神を喜びまつる。
   その婢女(はしため)の卑しきをも顧み給えばなり。
   視(み)よ、今よりのち万世(よろずよ)の人われをさいわいとせん。
   全能者われに大いなる事を為したまえばなり。
   その御名は聖なり、
   そのあわれみは代々、
   かしこみ恐るる者に臨むなり。
   神は御腕にて権力(ちから)をあらわし、
   心の念(おもい)に高ぶる者を散し、
   権勢(いきおい)ある者を座位(くらい)より下ろし、
   いやしき者を高うし、
   飢えたる者を善き物に飽かせ、
   富める者を空しく去らせ給う。
   また我らの先祖に告げ給いし如く、
   アブラハムとその裔(すえ)とに対する
   あわれみを永遠(とこしえ)に忘れじとて、
   僕(しもべ)イスラエルを助けたまえり。
   父と子と聖霊に栄光あれ
   はじめにあり、今もあり
   世々限りなくあらんことを、アーメン。
現代の革新的奏・書法を駆使した、神と対峙するドラマチックな現代の宗教曲。響きのうちに神は現前するか?神は見えるものではなく聴くことにおいてかそけく余韻のうちに在る。ポーランドはクシシトフ・ペンデレツキの『マニフィカート Magnificat』(1974)




クシシトフ・ペンデレツキ Krzyzstof Pendereckiの『マニフィカート Magnificat』(1974)



ペンデレツキ、関連投稿記事――

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http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59430195.html ルトスワフスキ弦楽四重奏曲」(1964)。ペンデレツキ「弦楽四重奏曲」(1960)。演奏の不確定性がもたらす揺らぎと日本的伝統の幽そけき余韻で秀逸の黛敏郎弦楽四重奏のための前奏曲」(1961)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55634276.html リゲティ『チェロ協奏曲』(1966)、ペンデレツキー『チェロと管弦楽のためのソナタ』(1964)ほか。「沈黙をもって語りかける」「良心」の声、「本来的存在」としての実存の真正の響き。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/41598324.html エネルギッシュで、ダイナミックな骨太の響き。クシシトフ・ペンデレツキ(1933-)の『Concerto for Cello and Orchestra No.2』(1982)ほか。


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/37964986.html クシシュトフ・ペンデレツキの典礼宗教音楽の傑作『聖ルカ伝による主イエス・キリストの受難と死』(1966)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/18198964.html ペンデレツキの神の埋葬に迷う敬虔なる人々への祈り

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/17165860.html 神様の後姿だけでも見たい人々へ



'Stabat Mater', come from St Luke Passion, Krzyzstof Penderecki