yuki-midorinomoriの日記

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マイク・ウエストブルック 『Metropolis』(1971)。アレンジの斬新と個々のすぐれたフリーソロ(このソロは誰?と悉く知りたくなることだろう)で聴かせるインテリジェントなビッグバンドジャズ。

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Mike Westbrook - Part IX [Metropolis] 1971

            

Mike Westbrook
イメージ 2半年ほど前に≪マイク・ウエストブルック『CELEBRATION』(rec.1967)。40年以上の時の経過を感じさせない、古臭さなど微塵もない小気味よさで良き品性のジャズを愉しませてくれる。≫とタイトルして投稿したマイク・ウエストブルック(Mike Westbrook、1936 - )率いるビッグバンドの1971年リリースされた代表作?の『Metropolis』。このアルバムには若き日より共に活動してきたバリトンサックス等で秀抜の技量で魅せるイギリスを代表するサックスプレイヤージョン・サーマンJohn Surman、1944 - )は参加してないようだ。しかしバンドメンバーの名を見れば、腕達者の勢ぞろいだ。ヨーロッパジャズに関心のある方ならお分かりのことだろう。その連中の壮快極まりないプレイの聴けるビッグバンドジャズの快心作といえようか。ロックやフュージョン的要素のメリハリで聴かせる、乗せるというより、アレンジの斬新と個々のすぐれたフリーソロ(これがいいのだ!このソロは誰?とことごとく知りたくなることだろう。まさしく、このアルバムの聴きどころと言えよう。)で聴かせるアートの香りのするビッグバンドジャズと括って良いのかも・・・と思う。ひじょうにインテリジェントな味のする、たんにロックやフュージョンの乗りで終わらない「賢明」のジャズだ。アメリカンジャズでは決して耳にすることのないジャズといっておこうか。




マイク・ウエストブルック Mike Westbrook Orchestra 『Metropolis』(1971)

Tracklist:
A1. Part I
A2. Part II
A3. Part III
A4. Part IV
B1. Part V
B2. Part VI
B3. Part VII
B4. Part VIII
B5. Part IX

Credits:
Bass - Chris Laurence
Bass Guitar - Chris Laurence
Bass, Cello - Harry Miller
Clarinet, Saxophone [Alto] - Mike Osborne
Drums - Alan Jackson , John Marshall
Electric Piano - John Taylor (2)
Engineer - Adrian Kerridge
Euphonium, Trombone - Paul Rutherford (2)
Flugelhorn - Dave Holdsworth , Harry Beckett
Flugelhorn, Mellophone, Trumpet - Kenny Wheeler
Flugelhorn, Trumpet - Henry Lowther
Flute - Ray Warleigh
Guitar - Gary Boyle
Piano - Mike Westbrook
Producer - Fiachra Trench , Mike Westbrook
Saxophone [Alto] - Ray Warleigh
Saxophone [Baritone] - John Warren (2)
Saxophone [Soprano, Tenor] - Alan Skidmore
Saxophone [Tenor] - George Khan
Trombone - Derek Wadsworth , Malcolm Griffiths , Paul Nieman
Trombone [Bass] - Geoff Perkins
Trumpet - Dave Holdsworth , Harry Beckett , Nigel Carter
Voice - Norma Winstone

Notes:
Recorded at Landsdowne Studios, London, August 3rd, 4th, 5th, 1971.