ウェーバー『大協奏的二重奏曲Op.48』。クラリネットとピアノのデュオ作品。ピアノとの対話の喜悦に彩られたクラリネットの柔らかい音色がロマンティックに奏でられ心潤い、まさに「シャーワセ~」といった趣。
たぶん一週間ほど前だったと思うのだけれど、FMラジオから流れていて印象深く聴いた曲があった。シンプルで美しい室内楽曲だった。で、ネットで調べたところカール・マリア・フリードリヒ・エルンスト・フォン・ヴェーバー(ウェーバー)(Carl Maria Friedrich Ernst von Weber, 1786 - 1826)の「三重奏曲 ト短調 作品63」だった。しかしこの曲の入ったウェーバーのアルバムはネット図書館でも所蔵されておらず、やむなく、室内楽で唯一所蔵されていた『大協奏的二重奏曲Op.48』を借り受けた。クラリネットとピアノのデュオ作品。ピアノとの対話の喜悦に彩られたクラリネットの柔らかい音色がロマンティックに奏でられ心潤い、まさに「シャーワセ~」といった趣だ。とびっきりの名作『魔弾の射手』など以外あまり聴く機会をもたないウェーバーだったけれど、こんなにシンプルで音の流れの美しい曲があったなんて・・・と、発見でした。ベートーヴェン(1770 - 1827)とほぼ同時代の、いや、十数年遅く生を享けた程度の活動年次の差でしかないのだけれど。
Weber Trio for Flute, Cello, Piano, op. 63, Mvt III