yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

J・S・バッハ『平均律クラヴィーア曲集・第2巻(前奏曲とフーガ第1番~第24番)』(LP2枚組み)。毎度のことながら疲れた頭には最高の音楽だ。なにせ数万年後の宇宙へ旅立った音楽だ。

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J.S. Bach - Prelude & Fugue No. 14 in F-sharp minor, BWV 883

            http://www.youtube.com/watch?v=ha5hYKNfFN8

J・S・バッハの≪フーガの技法≫。そのフーガの一拍めを聴いた瞬間、私たちはたいへんな音楽家を目の当たりにしてるのだと私は気づいた。深い思想と強い構想力、ポリフォニーとピアノの多彩な音色の全てを意のままにあやつる才能は、彼のみに備わるものである。演奏する作品の本質をあますところなく開示すること、それがこのピアニストの取り組む創造的課題であり、それが演奏にも感じられるのだ。(タチアナ・ニコラーエワ

J・S・バッハ『平均律クラヴィーア曲集・第1巻(前奏曲とフーガ第1番~第24番)』疲れた頭には≪己を虚(むな)しくして神にささげた音楽≫の傍らでこころ静かに休むのがよさそうだ。≫と2年半ほど前に投稿している。で、きょうは、第2巻『平均律クラヴィーア曲集・第2巻(前奏曲とフーガ第1番~第24番)』。個々の曲に関してのことどもを語る専門的な素養など持ち合わせてはおりません。この第2巻の作曲された年代は、つい最近たて続けに拙ブログに投稿したバッハの宗教曲大作の作曲された後期にあたり、それは1744年のよし。第1巻完成の20年あと。
ところで、きょう投稿した、この≪グレン・グールド演奏による同曲の録音が、人類を代表する文化的作品として、ボイジャーのゴールデンレコードに収録され宇宙に打ち上げられた。≫(WIKI)のだそうだ。数万年の宇宙への旅。全っき静寂と漆黒に佇む数万年後の宇宙に奏でられる24のフーガ。そこに人間はいない。
繰り返しになるけれど、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』は【疲れた頭には≪己を虚(むな)しくして神にささげた音楽≫の傍らでこころ静かに休むのがよさそうだ。】のことばが口をついてでてくる。

「・・・始まりをも終わりをも考えない音楽、いかなるクライマックスもいかなる解決をも持たない音楽、ボードレールの恋人たちのごとく「そよ風の翼の上に軽やかに憩う」音楽――グレン・グールド


J・S・バッハ『平均律クラヴィーア曲集・第2巻(前奏曲とフーガ第1番~第24番)』(LP2枚組み)