yuki-midorinomoriの日記

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エクトール・ベルリオーズ 『荘厳ミサ曲』(1993年蘇演・初録音盤)。若々しく清新の意気満ちた宗教ミサ曲。弱冠ハタチの作曲家が「荘厳ミサ曲」とは、これいかに?

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Berlioz Messe Solennelle Muti 5 Agnus Dei

           

ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を過日≪ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123』。エリ、エリ、レマ、サバクタニ(神よどうして私をお見捨てになるのですか)絶望的病にあった楽聖ベートーヴェン。心のうちいかばかりであったか・・・。≫とタイトルして取り上げた。そのベートーヴェンの、フランス楽派?での擁護者であったベルリオーズが、弱冠20才(正式な作曲の修学間もない頃)の若書きで、のち自らの手で価値無きものと火にくべられ破棄されたとされていた「荘厳ミサ曲」は1824年に作曲された≪1825年の初演後破棄されてきたと伝えられていたが、1991年にアントウェルペンの教会で、ベルリオーズが友人に贈った総譜が発見され、1993年にジョン・エリオット・ガーディナーによって蘇演・初録音がなされた。≫(WIKI)。奇しくも同年、仰ぎ見ていたであろう楽聖ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」も作曲されているのだった。斯くなる暗合、いわくををもつ作品といえよう。だが、なぜこのミサ曲を「価値無きものと」自ら断じ破棄したのだろうと思わせるほどに、おもしろく、清新の意気満ちているのだ。この若々しく伸びやかささえ感じさせる宗教ミサ曲。弱冠ハタチの作曲家が「荘厳ミサ曲」とは、これいかに?それはともかく、直近に投稿した「レクイエム(死者のための大ミサ曲 )」よりも、おもしろく、何よりその清新さに魅かれるのだった。私自身はこちらの若書きのほうが好きである。ここ最近の宗教曲鑑賞とおなじく、これもネット図書館を利用しての鑑賞となった。偶々だったのだけれど、この音源は上記引用にある≪1993年にジョン・エリオット・ガーディナーによって蘇演・初録音がなされた。≫といういわくのものであった。




エクトール・ベルリオーズ Berlioz『荘厳ミサ曲 Messe Solennelle』

1. 序奏 Messe Solennelle: Introduction
2. キリエ Messe Solennelle: Kyrie
3. グローリア Messe Solennelle: Gloria
4. グラーティアス Messe Solennelle: Gratias
5. クオニアム Messe Solennelle: Quoniam
6 クレド Messe Solennelle: Credo
7. インカルナトゥス Messe Solennelle: Incarnatus
8. クルチフィクスス Messe Solennelle: Crucifixus
9. レスルレクシト Messe Solennelle: Resurrexit (original version)
10. 奉納のモテト Messe Solennelle: Motet pour l'Offertoire
11. サンクトゥス Messe Solennelle: Sanctus
12. オー・サルターリス Messe Solennelle: O salutaris
13. アニュス・デイ Messe Solennelle: Agnus Dei
14. ドミネ・サルブム Messe Solennelle: Domine, salvum
15. レスルレクシト(改訂版)Messe Solennelle: Resurrexit (revised version)