ベートーヴェン『ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123』。エリ、エリ、レマ、サバクタニ(神よどうして私をお見捨てになるのですか)絶望的病にあった楽聖ベートーヴェン。心のうちいかばかりであったか・・・。
Beethoven : Missa Solemnis, Benedictus:Musik. Leitung: Christian Thielemann
「・・・他の人より一層近く神に近づき、そして神の栄光を人類に広めることより尊いことはない。」(L.V.ベートーヴェン)
わが町の図書館で借りてきた。私にとって、も?、は?、遠い存在であったベートーヴェン(1770-1827)の『荘厳ミサ曲 ニ長調Op.123』。絶望的な病を得ての後期1823年に作曲されたベートーヴェンの代表的傑作だと言われているのに。はたして正直、この宗教曲をどれほどの人が、音楽ファンが聴いているだろうか。あまたの傑作に隠れていやしないだろうか。もっともこれは私だけのことかもしれないが。あまりにも有名な第5や第9を代表とする交響曲群に比して・・・。この『ミサ・ソレムニス MISSA SOLEMNIS・荘厳ミサ曲』は、その第9合唱付きの前に5年という歳月を費やして精魂傾け書かれた大作のよし。キリスト教には遠いわが文化圏ゆえなのかどうか、こうした典礼音楽のその演奏頻度が少ないのもゆえないのかもしれない。作品ウンヌン以前に編成が大きいという実際上の制約もあってのことかもしれないが・・・。
それにしても、「荘厳」とはよく言ったものです。分かりやすさ、明快さはないといえこの風格。
泣けてくるのは4.サンクトゥスSANCTUS(感謝の讃歌) ベネディクトゥスBENEDICTUS、そして
5.アニュス・デイAGNUS DEI(神の小羊)だ。私にとってはだけれど。この後半部分で十分と思わしめるほどだ。「今まで書かれたうちの最も崇高な音楽」と評されているというベネディクトゥスでの独奏ヴァイオリンのすばらしさ・・・。
泣けてくるのは4.サンクトゥスSANCTUS(感謝の讃歌) ベネディクトゥスBENEDICTUS、そして
5.アニュス・デイAGNUS DEI(神の小羊)だ。私にとってはだけれど。この後半部分で十分と思わしめるほどだ。「今まで書かれたうちの最も崇高な音楽」と評されているというベネディクトゥスでの独奏ヴァイオリンのすばらしさ・・・。
Kyrie eleison. Christen eleison. Kyrie eleison.
主よ、あわれみたまえ。キリストよ、あわれみたまえ。主よ、あわれみたまえ。
主よ、あわれみたまえ。キリストよ、あわれみたまえ。主よ、あわれみたまえ。
「エリ、エリ、レマ、サバクタニ Eli, Eli, Lema Sabachthani」(神よどうして私をお見捨てになるのですか)