yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

「ハイハイ覚える赤ちゃん型ロボット・M3ーneony(エムスリー・ネオニー)」。

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M3-neony(エムスリー・ネオニー), a baby robot

           

「ハイハイ」や「伝い歩き」の仕方を試行錯誤しながら自分で学ぶ赤ちゃん型ロボットを大阪大の浅田稔石黒浩両教授らの研究チームが開発し、3日発表した。人が体の動かし方を身につけるメカニズムの解明に役立つほか、より人間に近いヒト型ロボットの開発につなげる。
ロボットは高さ約50センチ、重さ3.5キロで、新生児とほぼ同じサイズ。人と同じように関節が動き、視イメージ 2覚や聴覚となるカメラやマイクのほか、触れた感覚がわかるように全身に約90個のセンサーなどを付けた。
歩き方をあらかじめ教えるのではなく、学習機能だけをプログラムしてある。例えば、ロボットに「前に動きたい」という欲求を与えると、体をでたらめに動かす中から前に動ける方法を探しだし、ハイハイなどの動きができるようになる。ほかに、寝返りやつかまり立ち、伝い歩きなどの仕方を体得することができるという。


こんなハイハイする赤ちゃんロボット、それもぎこちない動きで、寝返りからハイハイ、そして伝い歩きと成長してゆくさまを見ていると愛おしく思えてくるのではないだろうか。≪ロボットは高さ約50センチ、重さ3.5キロで、新生児とほぼ同じサイズ≫とくればなおさらだ。ひところ擬似ペットにアイボ(AIBO)がひとしきり話題となったけれど、それ以上に興味惹きそうだ。
なんといっても赤ん坊は存在それ自体が希望ですからね。かつ始まりでもある。それに赤ちゃんの成長過程(行動、認知世界、言語習得)は、驚異と神秘に満ちている。つい最近も、書評欄で目にしただけで未だ読む機会をもてないのだけれど、自身の孫娘の成長を感動とともに『孫の力 誰もしたことのない観察の記録』として著したサル学研究者の著書が紹介されていた。
私のような赤ん坊の喃語(なんご)に天使の声を聴くようなタチの人間には、この赤ちゃんロボットのハイハイは堪らんでしょうね。
それはともかく、認知科学の上でも興味深い。人間そのものへの観察研究もさることながら、逆にロボットを人間に近づけてゆく研究過呈から明らかになってゆく人間の神秘、謎解明にとってもまことに意義のある研究実践と思える。
あらゆる動きに意味があり、形に意味がある。