yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『端唄・小唄・都々逸の粋』CD2枚組み。べつに酒を飲み、酔うわけではないのだけれど俗謡の暖簾をくぐり粋に酔う。

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香に迷う (照菊)2

           
           投稿音源のものではありません。

           香に迷う 梅が軒端に 匂い鳥 花に逢瀬を 待つとせの

           明けて嬉しき 懸想文(けそうぶみ) 開く初音の はずかしく

           まだ解けかぬる 薄氷 雪に想いを 深草の百夜も通う

           恋の闇 君が情けを 仮寝の床の 枕片敷く 夜もすがら


あまり脂っこい音楽ばかりを聴いていると、たまには暖簾をくぐり粋に酔い、その雰囲気に身を沈めたくなる。いや、べつに酒を飲み、酔うわけではないのだけれど。
ということで、ネット図書館で、『端唄・小唄・都々逸の粋』CD2枚組みを借り受けた。艶のある声での唄に粋を堪能しましたといったところ。まさに拙ブログの意図する≪変わったジャンルの音楽のメッセージで脳をマッサージ≫にピッタシだ。
今やこの時代、「端唄・小唄・都々逸」も、「変わったジャンルの音楽」といってもまず間違いではないだろう。惜しいことではあるけれど。
プログレッシブロックのあとに、エスタブリッシュメントな能や雅楽ではなく、お座敷大衆邦楽の、「端唄・小唄・都々逸」が登場するのも拙ブログならでは・・・と。
収録されているそれぞれがハリと伸びのある艶やかな声で艶と粋をきそってまことに興味深く聴け、堪能できた。


木々の梢に未練の色を思いのこして秋はゆく (都々逸)
この雪によく来たものと互いに積もる思いの深さを差して見る (都々逸)

http://japan.japo-net.or.jp/mame/hauta/g_hauta.shtml 邦楽豆知識、「端唄・小唄・都々逸」ほか


『端唄・小唄・都々逸の粋』CD2枚組み

端唄・小唄:市丸
都々逸、漫談:柳家三亀松、都々逸:都家かつ江、都々逸:日本橋きみ栄

[DISC1]
端唄(市丸)
1.さのさ
2. 梅は咲いたか
3. 深川
4. 角力甚句
5. 奴さん
6. かんちろりん
7. かっぽれ
8. 伊勢音頭
9. 米山甚句
10. 木遣りくずし
11. 茄子とかぼちゃ
12. お江戸日本橋

小唄(市丸)
13. 夜桜や
14. お互いに
15. この先
16. 今朝の別れ小唄
17. 春風が(誘う香り)
18. 書き送る
19. 春雨に(相合傘)
20. 夕立や(さっと吹きくる)
21. 竹は八幡
22. 初雪に
23. 心でとめて
24. 柳橋から

[DISC2]
三亀松の都々逸・漫談(柳家三亀松
1. 鐘が鳴りました
2. 十九や二十の
3. たべて寝て
4. ひぐらし
5. あの虫は
6. ほととぎす
7. 新婚箱根の一夜(漫談)

かつ江の都々逸(都家かつ江
8. 祭の太鼓とかつ江の良さは
9. おこりゃいつもの~どんどん節(意地は気でもつ~テクで行くのは)
10. 酔わせて下さい

きみ栄の都々逸(日本橋きみ栄)
11. 三千世界~九尺二間
12. きりぎりす~今別れ
13. 洗い髪(字余り都々逸)
14. つらい悲しい(新内「蘭蝶」入り)
15. 浮気なお前(義太夫「酒屋」入り)
16. 別れがつらい(民謡「博多節」入り)
17. 黄鳥を留めて~ぴったり寄り添う~拗ねて一足
18. 朝咲いて~蚊帳の寝姿~かわいがられて
19. 忍び足して~切れた男~木々の梢に
20. この雪によく来たものと~お互いの謎がわかって
21. 江戸の名残りの
22. 節分の豆を縁起に
23. 二人水性浮気と浮気
24. 川風に吹かれて二人は


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Madame Eishiba & Toshinori Kondo "The Yoshiwara"