ルチャーノ・ベリオ『The many voices of Luciano Berio』(1975)。声のもつ音楽性、その美へと探求は極まる。遊戯的にたゆたう音の世界。
Luciano Berio: El Mar la Mar (1952 rev.1969) Luciano Berio (1925-2003): El mar la mar, per mezzosoprano, soprano e sette strumenti, dalla poesia "Un marinero en tierra" di Rafael Alberti (1952, rev. 1969).
きょうは処置なしといった思いを抱きつつの釈然としないアルバム鑑賞の投稿。ともかく、語学不如意のため何を歌っているのかその概略さえも分からずの声楽作品集の鑑賞。それも現代音楽。戦後を代表する作曲家ルチャーノ・ベリオ Luciano Berio (1925 – 2003)。よく云われる音のラビリンス。微細なトレモロ、摂動するがごときの音色の多彩な移ろい。ヒトの声は意味志向というより楽器と同じ音色志向といえるのだろう。声のもつ音楽性、その美へと探求は極まる。こうした志向ゆえ、無機的点描どころかセリエルな音の扱いは微細に揺れ動き移ろう音色美の造形として際立つ。遊戯的にたゆたう音の世界。
さいわい?動画サイトにアルバム収録曲のうち、長尺の「Melodrama (15:50)」 以外の曲がアップロードされているので、それらのリンク先を貼り付けて興味お持ちの方へのご案内として、この稿擱くこととしよう。
ルチャーノ・ベリオ『The many voices of Luciano Berio』(1975)
A面
1. Agnus (6:01)
2. Air (A. Striggio) (5:40)
3. O King (4:35)
4. El mar la mar (A. Alberti) (5:35)
1. Agnus (6:01)
2. Air (A. Striggio) (5:40)
3. O King (4:35)
4. El mar la mar (A. Alberti) (5:35)
B面
1. Melodrama (15:50)
2. E vó (4:40).
1. Melodrama (15:50)
2. E vó (4:40).
アルバム収録曲、動画音源サイトリンク――
Luciano Berio: E vò (1972): E vò, per soprano e strumenti, da "Opera", testo proprio (1972).
http://www.youtube.com/watch?v=Uc5SL3isZJs&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Uc5SL3isZJs&feature=related