yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ルチアーノ・ベリオ

ベリオ『Il ritorno degli snovidenia ,violoncello and 30 instruments』(1976 – 1977)。≪歴史に裏切られた夢へのオマージュ≫・・・

Il ritorno degli snovidenia まあ、なかなかにお宝なんてないようで。ここ最近、埃の被った古いエアーチェックもののカセットテープからピックアップして投稿しているのだけれど・・・。きょうも、一昨々日のルチャーノ・ベリオの『二重奏曲』に引きつづい…

ルチャーノ・ベリオ『二重奏曲』。多層微細な、マニエルスティックな響きの世界へと変転してゆく。ところで、いつの作品なのだろう。ネットで作品検索してみても、該当作品にヒットしない。

二重奏曲 昨日に引きつづき30年近くも前の古いカセットテープに収まっていたエアーチェック音源からの投稿。拙ブログに専用書庫を設けているイタリアの作曲家ルチャーノ・ベリオの『二重奏曲』(ナヴィゲーターのアナウンスではそうなのだけれど・・・)。 …

ルチャーノ・ベリオ『The many voices of Luciano Berio』(1975)。声のもつ音楽性、その美へと探求は極まる。遊戯的にたゆたう音の世界。

Luciano Berio: El Mar la Mar (1952 rev.1969) Luciano Berio (1925-2003): El mar la mar, per mezzosoprano, soprano e sette strumenti, dalla poesia "Un marinero en tierra" di Rafael Alberti (1952, rev. 1969). きょうは処置なしといった思いを抱…

ルチアーノ・ベリオ『シュマン Chemins IIIほか』。たゆたう豊穣な音の迷宮世界と言いたくなるほどにみごとな音響世界。セリエルの土台に豊かに花開いた表情豊かで煌びやかな壮麗なコンチェルト。

Berio- Chemins III (2/2) 久しぶりに、ルチャーノ・ベリオのアルバムと思ったけれど、そうじゃなかった。3月ほど前にシングル盤を≪ルチアーノ・ベリオ『Due Pezzi, Sequenza I』(33回転)シングル盤。無機的というより緊張感湛えた抒情。ナイーブさが伝…

ルチアーノ・ベリオ『Due Pezzi, Sequenza I』(33回転)シングル盤。無機的というより緊張感湛えた抒情。ナイーブさが伝わってくる小品。

Luciano Berio: Due Pezzi, per violino e pianoforte (1951) 動画サイトに収録曲2作品がアップロードされていたので、ルチアーノ・ベリオ(Luciano Berio, 1925 - 2003)のドイツWERGOのシングル盤(33回転)を今日は投稿しよう。動画サイトの曲を…

ルチャーノ・ベリオの『ア=ロンネ A-RONNE、ロンドンの呼び売りの声CRIES OF LONDON』(1976)。音楽と言葉。

Luciano Berio: The Cries of London (2/2) ルチャーノ・ベリオの『ア=ロンネ A-RONNE、ロンドンの呼び売りの声CRIES OF LONDON』(1976)。レコード帯には「音楽と言葉の新しい世界をひらく意欲作」とあるのだけれど・・・。たしかに売り子の、客を呼ぶ声は…

ルチャーノ・ベリオの『エピフェアニー、フォークソング』。そのタイトルの語義(「出現」「顕現」)に音楽の「神性」、その超越性を想う。

Luciano Berio: Folk Songs (1964-1973) ≪この世は私たちにもうほとんど恵を与えてくれない。この世はしばしばただもう喧騒と不安から成り立っているようにしか見えない。けれど草や木はそれでもやはり成長する。たとえいつの日か地上がすっかりコンクリート…

ルチアーノ・ベリオ、ピアノ作品集『PIANO MUSIC』(2004)。たゆたう音の万華鏡、息づき色鮮やかな響きの世界。12音列、無調から自在に遥かに遠くして飛翔し、そして美しい。

Berio- Piano Sonata (1/3) 今日はルチアーノ・ベリオ(Luciano Berio, 1925 - 2003)のピアノ作品集『PIANO MUSIC』(2004)。これはタワーレコードで正価で買ったもの。きのうのような半額以下ゆえの、さもしい衝動買いでのものではない。これは、ずいぶん…

ルチャーノ・ベリオ。過剰の音色、迷彩する響きに孤絶するマニエリスム。美しくはあるけれどなにやら哀しい。『コロ・CORO(for voices and instruments)』(1975-77)。

Luciano Berio: Coro, per Voci e Strumenti (1975/'76 rev. 1977) Parte 1 ルチャーノ・ベリオluciano berio このように音で埋め尽くす、いわゆるマニエリスティックな嗜好性(志向性)はベリオのみならず欧米のものなのだろうか。もちろん色々なスタイル、…

ブーレーズには「 ル・マルトー・サン・メートル」。ルチアーノ・ベリオには「サークルス」(1960)がある。

ルチアーノ・ベリオLuciano Berio ブーレーズには≪「ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)」(ルネ・シャールの詩による)≫という傑作がある。たぶん異議を唱える人は少ないことだろう。もちろん私も感動を覚えた曲のひとつであった。そして今日取り上…

言葉と音楽。抒情的感性を決して離さない前衛性、ルチアーノ・ベリオ『ラボリントス2』(1965)

Luciano Berio: Laborintus II (1965) Prima parte ルチアーノ・ベリオLuciano Berio 言葉と音楽。抒情的感性を決して離さない前衛性。これはすぐれてベリオの音楽を特徴づけるものではないだろうか。現代音楽に特徴的なさまざまな革新の書法を取り入れよう…

ルチアーノ・ベリオの天与の抒情の響き『ルチアーノ・ベリオの肖像』

ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)。彼の経歴はすでに拙ブログで概略取り上げてもいるのでここでは割愛しよう。全体的な印象は、彼の音楽を抒情的で、かつ豊かな音色、響きを特徴とするということ以上に加えることはない。 これはシロウトの悲しさ以外のなに…

複雑系が提示した、ゆらぎ、ズレ、相似、フラクタルなどの概念が作品に先取りゆらいでいるルチアーノ・ベリオ自作自演盤『シュマンⅣベリオ作品集』(1980)

このアルバムの『ポインツ・オン・ザ・カーヴ・トゥ・ファインドPoints on The Curve to Find』(1973-74)を聴くと、ルチアーノ・ベリオLuciano Berio(1925-2003)が電子音楽で開発しただろう新しい音響が伝統的なオーケストラ、あるいは楽器をもって実践…

創造的直感有する天与の音楽家ルチアーノ・ベリオの甘美な抒情

私のような音楽の素養もなくたんに好きで鑑賞しているだけの音楽ファンにとって見ても、このルチアーノ・ベリオLUCIANO BERIO(1925)のアルバム、A面1曲目の「ノウンズ・NONES」が1954年の作品であることに驚く。このように音色豊かに抒情をたたえた…

響きの豊麗さに命吹き込むルチアーノ・ベリオ

Berio ~ Sinfonia Section III (pt 1) http://www.youtube.com/watch?v=f4FU8jOoTAM 30数年前、多分このレコードアルバムを購入し鑑賞しながらその解説文からルチアーノ・ベリオのつれあいがニューヨーク育ちの日本人であったことを知ったはずなのだけれど…