ベリオ『Il ritorno degli snovidenia ,violoncello and 30 instruments』(1976 – 1977)。≪歴史に裏切られた夢へのオマージュ≫・・・
まあ、なかなかにお宝なんてないようで。ここ最近、埃の被った古いエアーチェックもののカセットテープからピックアップして投稿しているのだけれど・・・。きょうも、一昨々日のルチャーノ・ベリオの『二重奏曲』に引きつづいてテープに録られてあった、おなじくベリオの『Il ritorno degli snovidenia ,violoncello and 30 instruments』(1976 – 1977)を投稿。これも乗りかかった船でやむなくといった投稿だ。
というのも、念のため動画サイトを覗いたところ、なんのこたあないキチッとした音源がすでにアップロードされているではないか(驚くべきYOUTUBE)。
というのも、念のため動画サイトを覗いたところ、なんのこたあないキチッとした音源がすでにアップロードされているではないか(驚くべきYOUTUBE)。
ま、きょうのはライヴ音源という違い、それも作曲者ベリオが自身で指揮してのそれということで、それなりに聴くに値する(音質は悪いのだけれど)のでは・・・と。
ところで、この<チェロとオーケストラのための>曲は初演者のロストロポーヴィチ(Mstislav Leopol'dovich Rostropovich, 1927 - 2007 )と委嘱者であるパウル・ザッハー(Paul Sacher, 1906 – 1999)のために作曲されたよし。
このように、初演者ロストロポーヴィチとあるのが、この曲の性格を指し示しているようなのだ。
【 • 1970年 社会主義を批判した作家アレクサンドル・ソルジェニーツィンを擁護したことによりソビエト当局から「反体制」とみなされ、以降、国内演奏活動を停止させられ、外国での出演契約も一方的に破棄される。
• 1974年 2年間のビザを取得して出国し、そのまま亡命。
• 1977年 アメリカ合衆国へ渡り、ワシントン・ナショナル交響楽団音楽監督兼首席常任指揮者。
• 1978年 ソビエト当局により国籍剥奪。】
ところで曲名の『Il ritorno degli snovidenia』とは何を意味しているのだろうとベリオ・サイトを覗いたところ、ネット自動翻訳で(語学不如意なもので)作品概説に≪歴史に裏切られた夢へのオマージュ≫といったことばが見られた。
ああ、それで祖国を逐われたロストロポーヴィチが初演者とされたのかと・・・。
≪歴史に裏切られた夢へのオマージュ≫・・・。
ソルジェニーツィンと妻→
『Il ritorno degli snovidenia』
Year of composition:
1976 - 1977
Year composition ended:
1977
Scored for:
violoncello and 30 instruments
Dedication:
Paul Sacher and Kammerorchester Basel
Duration:
19'
Annotations:
Instrumentation: 3 2 3 2 - 2 2 3 1 - pno, alto sax, 3 vln, 3 vla, 3 vc, 2 cb
First performance:
20/01/1977, Basel. Mstislav Rostropovich, Kammerorchester Basel, Paul Sacher
1976 - 1977
Year composition ended:
1977
Scored for:
violoncello and 30 instruments
Dedication:
Paul Sacher and Kammerorchester Basel
Duration:
19'
Annotations:
Instrumentation: 3 2 3 2 - 2 2 3 1 - pno, alto sax, 3 vln, 3 vla, 3 vc, 2 cb
First performance:
20/01/1977, Basel. Mstislav Rostropovich, Kammerorchester Basel, Paul Sacher
Luciano Berio, Ritorno degli snovidenia