yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

尹伊桑(ユン・イサン)『MUAK「巫楽(ムアク)」』(1978)。しなやかに撓む、分断に苦悩する勁き民族の精神。民族のタマシイと現代合理精神の拮抗する、緊張感を湛えた濃密な響き。

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MUAK「巫楽(ムアク)」

               


【 1967年突如、KCIA(韓国中央情報局)によって、ベルリンの自宅より拉致され、韓国(当時は朴政権)に強制連行、投獄監禁される。死刑の求刑がされるも、多くの 作曲家や文化人の尽力により、1969年解放される。】

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60952586.html ユン・イサンの芸術 Vol.4。「ヴァイオリン協奏曲 第1番」(1981)。(分断の民族的)厳しさが、苦しみが、呻きが、絶望が、撓るがごときヴァイオリンとオーケストレーションで奏でられるのだ。≫と投稿したのは2年以上前のことだった。

しなやかに撓む、勁き民族の精神。このようなことばが口をついて出てくる。苦悩する民族のタマシイと現代合理精神の拮抗する、緊張感を湛えた濃密な響きのすばらしい作品。尹伊桑(ユン・イサン、Isang Yun, 1917 - 1995)の『Muak for large orchestra(大管弦楽のための幻想的舞曲 「巫楽(ムアク)」)』(1978)


民族を、人間を決して手放さず真正を奏でるユン・イサンの勁い響き。


ここ最近投稿している、ほぼ30年前のカセットテープのエアーチェック音源を聴いて、ごく僅かではあるけれどことばを綴ったものの、これまた以下の既投稿アルバムに収録されていたのだった・・・。嗚呼何たること。今日も乗りかかった船。投稿を断行。

残念ながら、最後の数分?が尻切れになっています。




イサン・ユン(尹伊桑)関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51287514.html イサン・ユン、カスティリオーニ、フェレゲラ、ケレメン。実に、およそ50年、半世紀前の<現代>音楽の成果であり、実践であった。敬して聴くべし。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50797066.html イサン・ユン。占領、民主化、自由への闘いに死刑宣告まで受けたその厳しい暗闘の歴史を民族精神を貫いて奏でる大管弦楽のための幻想的舞曲 「巫楽(ムアク)」 (1978)ほか。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/40686190.html 東アジアにありての真正な響きの独特を、確かな曲想の中に聴く尹伊桑(ユン・イサン、1917-1995)NAXOS盤(2006・4)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/16432128.html <気>の抜けた平和大好きな人々への厳しいイサン・ユンのメッセージ