yuki-midorinomoriの日記

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テレマン『無伴奏オーボエのための12の幻想曲』。オーボエ、フルートどちらが好み?

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12 Fantasias No.2

              

TELEMANN - Twelve Fantasias For Flute Solo 2/12 - Flute: J.P. Rampal (LP 1972)

              


音楽ブログを綴っていながら何たる粗雑、いや粗末な音楽知識なんだろう。まったく難儀なことでゴザイマス。というのは、ネット図書館で借り受けた、きょうの投稿アルバムの作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマン(Georg Philipp Telemann, 1681 - 1767)が、ドイツの作曲家で、それもヘンデルやあの大バッハと時代を同じくしていたとは。

きょう同梱解説書を読んでいてはじめて知った。てっきりフランスかイタリアのバロック時代の作曲家とばっかり思い込んでいたのだった。

そんなエエカゲンな思い込みがあったものだから、どうも歌わないな~とか、イマイチ乗れないな~とか、精神の深みがなあ~とか口ごもりつつ、あまり興乗ることなく鑑賞していたのだった。

ところが、動画サイトでテレマンの、この『無伴奏オーボエのための12の幻想曲』の原曲とされているフルート演奏ヴァージョンを聴くにおよび、わが評価がコロッと変わってしまったのだった。これはやはりフルート(フラウト・トラヴェルソ)だよ・・・と。(時代性もあり、はっきりとした楽器指定はなされていないとのことだけれど)

オーボエ演奏者のハインツ・ホリガー(Heinz Holliger, 1939 - )がどうのこうの(わたしが言うまでもなく、現代最高のオーボエ奏者と評されている)ではなく・・・。


私にとっては、ホリガーは現代音楽の作曲家としてのほうが印象は強い。


以下投稿している。



ハインツ・ホリガー関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/62202876.html ホリガー、シュネーベルほか『現代合唱音楽集Neue Chormusik II』(1974)音という音へのあくなき強迫的な渉猟のこころみ。狂気じみた退廃的な人間事象の世界の開示。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61350051.html ハインツ・ホリガー『現代オーボエの領域』(1974)。とりわけ尹伊桑(ユン・イサン)のオーボエには民俗スピリッツのホジョクが鳴り響く。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/56939736.html ハインツ・ホリガー「7つの歌」(1966-67)「魔法の踊り手」(1964-65)。精神の緊張をその緻密な音色展開、音響造形の厳格のうちに、堪能することだろう。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/47033024.html 惰性の美学の安穏に揺さぶりをかける、荒涼とした冷えの情熱の世界ハインツ・ホリガー弦楽四重奏streichquartett』(1974)。





テレマン無伴奏オーボエのための12の幻想曲』

1. 無伴奏オーボエのための12の幻想曲(原曲:無伴奏フルートのための) 第1曲 イ長調
2. 第2曲 イ短調
3. 第3曲 ロ短調
4. 第4曲 変ロ長調
5. 第5曲 ハ長調
6. 第6曲 ニ短調
7. 第7曲 ニ長調
8. 第8曲 ホ短調
9. 第9曲 ホ長調
10. 第10曲 嬰ヘ短調
11. 第11曲 ト長調
12. 第12曲 ト短調



12 Fantasias No.10


TELEMANN - Twelve Fantasias For Flute Solo 10/12 - Flute: J.P. Rampal (LP 1972)