yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ジョー・マクフィー『Trinity』(CJR-3,1972)。フリーキーに吼えまくるジョー・マクフィーの熱きパワー全開のソロがききもの。調性を無くした現代音楽の風趣を加味した実験性で好感。熱演。

イメージ 1

JOE McPHEE - Nation Time

               
               残念ながら投稿アルバム音源はありません。

一昨々日のジャズアルバム、≪ウィントン・ケリー『ケリー・アット・ミッドナイト』(1960)≫に引きつづいて、きょうもジャズ。せっかくレコード・カートリッジを新品交換したのだからというわけで、棚から2枚引っ張り出してきた。一枚はソニー・ロリンズの、というよりジャズ史上の名盤中の名盤「サキソフォン・コロッサス」。しかしこれはすでにだいぶ前投稿していたのに気づいた。直輸入盤の盤質が悪く、国産ものに買い替え、そちらを投稿したのだった。ということで、もう一枚のジョー・マクフィJoe McPhee (1939‐)の「トリニティTrinity」(CJR-3,1972,rec1971)をきょうは投稿。非商業主義をスタンスとするマイナーなロフトジャズ。基調はブルースのフリー系ジャズ。このジャズ奏者もご多分にもれず、ヨーロッパの地にて活躍していたようだ。そういうこともあってか、一般的な認知には至っていないようだ。ブルースマインドを手放すことのない姿勢もあってかヨーロッパフリーのダダぶりと較べれば聴きやすく、馴染むフリージャズといえるのかも。とはいえA面すべてを占めるおよそ29分という長尺の「Ionization」(イオニゼーションって云う現代イメージ 2音楽の名作があった・・・エドガー・ヴァレーズの。)はフリーキーに吼えまくるジョー・マクフィーの熱きパワー全開のソロが聴きもの。この「Ionization」でのパフォーマンスは、他のブルース基調とは趣を異にして、調性を無くした現代音楽の風趣を加味した実験性で好感。熱演だ、これはいい。
                           Joe McPhee→




ジョー・マクフィー Joe McPhee『Trinity』

Tracklist Hide Credits▼

A. Ionization
Written-By – Harold E. Smith, Joe McPhee, Mike Kull
28:30
B1. Astral Spirits
Written-By – McPhee*
10:40
B2. Delta
Written-By – Smith*, McPhee*, Kull*
16:10

Credits:
• Artwork [Cover Lithography] – William Roberts
• Liner Notes, Photography By – Ken Brunton
• Percussion, Technician [Technical Advice] – Harold E. Smith
• Piano, Electric Piano – Mike Kull
• Recorded By, Design – Craig Johnson (3)
• Tenor Saxophone, Soprano Saxophone, Trumpet, Cornet [Pocket] – Joe McPhee
• Typography [Lettering] – Andre Tyner

Notes:
Recorded on November 28, 1971 in the Parish Hall, West Park, New York.


Joe McPHEE "Scorpio's dance" (1971)