ホーカン・ヘルデンベルゲル『エモーション~20世紀のトランペット』。ベリオが群を抜いてすばらしい。楽器の表現性を極限まで探求拡張したシリーズの「セクエンツァX」・・・。さぞかし演奏者も愉しかろう。
偶々ですがネット図書館で『エモーション~20世紀のトランペット』という現代音楽のトランペットソロ作品のアルバムが検索でヒット。さっそく借り受け鑑賞した。スウェーデンのトランペット奏者ホーカン・ヘルデンベルゲル(Håkan Hardenberger, 1961 - )のパフォーマンス。≪パリ、ロンドン、ジュネーヴ、ミュンヘンなどの国際音楽コンクールを制覇し、早くから「地上で最高のトランペット奏者」(タイムズ紙)や「モーリス・アンドレ以来の大器」との呼び声が高い。≫(WIKI)奏者のよし。私は、今回初めて知ったのだけれど。やはり、ルチャーノ・ベリオの作品「セクエンツァX Sequenza X per tromba」が群を抜いてすばらしい。楽器の表現性を極限まで探求拡張した・・・とは、このベリオの「セクェンツァ Sequenza」シリーズを評して云われることだけれど、まさにそのとおりで、演奏者もさぞ、その演奏がスリリングで愉しいことだろうと思われるほどに多彩なトランペットの音色の展開が技法を駆使して繰り広げられる。現代音楽の、しかもソロという地味なパフォーマンスで、ここまで聴く者を惹きつけるテンションを持続させているのは見事。作曲なのか、演奏なのか・・・。動画音源がなければ、投稿したかどうか。
Håkan Hardenberger→
Håkan Hardenberger→
『エモーション~20世紀のトランペット』
演奏:ホーカン・ヘルデンベルゲル Håkan Hardenberger
演奏:ホーカン・ヘルデンベルゲル Håkan Hardenberger
1 .ソロ・トランペットのためのソナティネ 作曲:ヘンツェ
4 .オールド/ニュー 作曲:カーゲル
5 .エモーション 作曲:ティネ
6 .死せるイーグル 作曲:ワトキンス