yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

Haazz & Company 『Unlawful Noise』(KGB・1976)。KGBに睨まれる「非合法ノイズ」?。もう混沌そのものといった風情。

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いま気が付きましたが、レーベル名がKGBとなっている。KGB!。おまけに、アルバムタイトルが『Unlawful Noise』(1976)。つまりは「非合法ノイズ」なんだそうで。まあ、メンバーにヨーロッパ・フリージャズの大立者、ブロッツマンとハン・ベニンクが名を連ねている事から、そのサウンド、パフォーマンスのほどが察せられようものなんだけれど。息つく暇もなく轟然と吼えまくっております。もう混沌そのものといった風情で、なんなのこれは・・・、この凄まじい騒々しさは・・・といったところ。アメリカ中央情報局(Central Intelligence Agency, CIA)のCIAに対するソヴィエト連邦の諜報・治安機関(秘密警察)が、冒頭のソ連国家保安委員会のKGB。こんなイニシャルがレーベルに埋め込まれているとは。たまたまの一致としても出来すぎている。さて、ノイズといったて所詮ジャズ畑、アコースティックなフリージャズの混沌ノイズであり、たとえばエレクトリックノイズのMerzbow(メルツバウ)などには及びもつきませんが・・・。そういう意味では非合法でも何でもありません。というものの情念のありったけをぶちまけた騒々しい混沌ではあります。聴き終ったあと、真正の放心もたらす激演であります。




Haazz & Company 『Unlawful Noise』(1976)

Tracklist:
1 Unlawful Noise 28:07
2 Agitprop Bounce 23:58

Credits:
Bass - Johnny Dyani
Clarinet [A-flat, B-flat, Bass], Percussion - Han Bennink
Drums - Louis Moholo*
Piano, Clarinet [B-flat] - Kees Hazevoet
Saxophone [Alto, Soprano], Bagpipes - Peter Bennink
Saxophone [Tenor], Clarinet [A-flat, B-flat] - Peter Brötzmann

Notes:
Originally issued in 1976 on KGB Records, KGB 7076.
Recorded at BIMhuis, Amsterdam, Holland on October 27, 1976.


Merzbow - Hitchhike To Kill