yuki-midorinomoriの日記

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吉村七重『邦楽演奏家 BEST TAKE 吉村七重』。新作現代(邦楽)筝作品を聴くより、古典を聴いているほうがよっぽどだ。

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Nanae Yoshimura - The art of Koto: Middare

           

10日ほど前に【三木稔『凸―三群の三曲と日本太鼓のための協奏曲』(1970)ほか。≪邦楽であるけれど、無媒介な民族派のガチガチではない。かといってアヴァンギャルドでもない。もちろんモダニストでもない≫・・・。】とタイトルして三木稔作品を投稿したこともあって、その第2弾というほどのものではないけれど、ネット図書館にこの作曲家の作品を演奏した邦楽の筝作品集『BEST TAKE 吉村七重』が所蔵されているのに出くわし借り受けてみた。(現代の)オーソドックスな十七絃ではなく、その音色のよりいっそうの多彩表現を、と開発された二十絃筝のための作品集。いわゆる現代邦楽作品というわけで・・・。しょうじきオモシロくない・・・でした。ようするに、って日本(古来より)の楽器か?という疑念であった。外来をその由来としているのではなかったか。とすれば、もっと大胆に相対化の試みをなされるべきと、私がごときシロウトには思えるのだけれど。筝を背に背負って、シルクロード中央アジア西アジア、東南アジア等々他流試合ならぬお手合わせパフォーマンス、研鑽のもと、筝の表現の探求、相対化(歴史の)をもっと真剣になされるべきと思われるのだが・・・。伝統的定型表現の現代風ヴァリエーションで足れりでは、筝の歴史が、その悠久の音色の変遷の歩みが泣くというものだ。こうである限りでは、新作現代筝作品を聴くより、古典を聴いているほうがよっぽどだ。





吉村七重『邦楽演奏家 BEST TAKE 吉村七重』

演奏者/吉村七重(二十絃,箏) (7)~(9)深海さとみ(筝)
作曲/三木稔

曲目:
(1)1.芽生え(箏譚詩集 第二集(春)二十絃箏のために)
(2)2.やよい(箏譚詩集 第二集(春)二十絃箏のために)
(3)3.ひばり(箏譚詩集 第二集(春)二十絃箏のために)
(4)4.里曲(箏譚詩集 第二集(春)二十絃箏のために)
(5)pre-5.華やぎへの序(箏譚詩集 第二集(春)二十絃箏のために)
(6)5.華やぎ(箏譚詩集 第二集(春)二十絃箏のために)
(7)1(筝双重)
(8)2(筝双重)
(9)3(筝双重)
(10)1.露一つ(筝譚詩集 第三集(夏)二十絃箏のために)
(11)2.南へ(筝譚詩集 第三集(夏)二十絃箏のために)
(12)3.サヌール舞姫(筝譚詩集 第三集(夏)二十絃箏のために)
(13)4.白い風の下で(筝譚詩集 第三集(夏)二十絃箏のために)
(14)5.雨ざんざん(筝譚詩集 第三集(夏)二十絃箏のために)



Ravi Shankar - Improvisation on the Theme of "Rokudan"!
Personnel:
Ravi Shankar: sitar, tanpura
Susumu Miyashita: koto
Hozan Yamamoto: shakuhachi
Alla Rakha: tabla
Mrs. Widya: tanpura
Prodyot Sen, Sunil Kumar Banerjee, Mrs. Jiban