yuki-midorinomoriの日記

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ヴォーン・ウィリアムズ『ロンドン交響曲(交響曲第2番)&ヴァイオリン協奏曲ほか』。≪田園情趣ただよう牧歌的な民俗的響き≫。黄昏、落魄、斜陽の、切なくノスタルジックで甘美な美しさもいいものだ。

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Ralph Vaughan Williams - Symphony No. 2

            

1年以上前だけれど、≪ヴォーン・ウィリアムズ『グリーンスリーヴズ幻想曲~ヴォーン・ウィリアムズの世界』大英帝国の落日を牧歌的なまでにノスタルジックに歌い上げての民俗的情趣は魅力。≫とタイトルして投稿している、そのヴォーン・ウィリアムズの第2稿が、わが町の図書館で借り受けた『交響曲全集II ロンドン交響曲(交響曲第2番)&ヴァイオリン協奏曲』。今まで所蔵されていなかったはずなのだけれど。冒頭の投稿記事に記した【田園情趣ただよう牧歌的な民俗的響きはたっぷりと感じさせるが、これはまた片いっぽうで古式な宗教的祈り、≪高貴な霊感≫の世界を余情させたりもする。とにもかくにも、すばらしい弦の響き、オーケストレーションに品性がある。パワー、元気には不足しているかもしれないけれど、黄昏、落魄、斜陽の、切なくノスタルジックで甘美な美しさもいいものだ。それは夢心地にうっとりさせる。】といった一般的印象をここでも、いささかも引き下げるものではないだろう。≪田園情趣ただよう牧歌的な民俗的響き≫。それが擬古典的な意匠で揺るぎなく端然と品格をもって悠揚奏でられている。瘠せても枯れても"British Empire" 大英帝国の歌であると言っておこうか。




ヴォーン・ウィリアムズ交響曲全集II ロンドン交響曲(交響曲第2番)& ヴァイオリン協奏曲ほか』

1. ロンドン交響曲(交響曲第2番) I.Lento;Allegro risoluto
2. ロンドン交響曲(交響曲第2番) II.Lento
3. ロンドン交響曲(交響曲第2番) III.Scherzo (Nocturne):Allegro vivace
4. ロンドン交響曲(交響曲第2番) IV.Andante con moto;Maestoso alla marcia(quasi lento);Allegro;Epilogue

5. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「コンチェルト・アカデミコ」 I.Allegro pesante
6. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「コンチェルト・アカデミコ」 II.Adagio
7. ヴァイオリン協奏曲 ニ短調「コンチェルト・アカデミコ」 III.Presto

8. アリストファーネス組曲スズメバチ」:序曲