yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

コルンゴルト『ヴァイオリン協奏曲 他』。この甘ったるい音作りは、ワタシには無縁のようだ。

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Hilary Hahn plays Korngold Violin Concerto mov.1

            

イメージ 2「20世紀のモーツァルト」なんだそうで(そういえば?自称他称「浪速のモーツァルト」にキダ・タローがいた)・・・。もちろんその早熟神童ぶり【12歳で書いた『ピアノ・ソナタ第1番』はリヒャルト・シュトラウスに戦慄と恐怖を与え、名ピアニスト、シュナーベルは13歳の作品『ピアノ・ソナタ第2番』をヨーロッパ中に紹介し、ベルリン・フィルの大指揮者ニキシュは14歳のコルンゴルトに『劇的序曲』を委嘱する。幼少時の『シンフォニエッタ』を完成させた15歳の頃には、コルンゴルトは既にプロ作曲家として第一線で活躍していた】(WIKI)もあってのことなんだそうだけれど。また、絶頂期の当時、新聞のアンケートで、≪シェーンベルクと並んで存命する最高の作曲家に選ばれ≫(同上)たほどの評価を得ていたよし。大戦前ハリウッド映画音楽(それらを私は聴いたことがない)で成功をおさめていたというコルンゴルト(エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトErich Wolfgang Korngold, 1897 - 1957)。作品を幾度となく放送から流れているのを聴いているはずなんだが、印象に留めていない。若き日のこちとら、ウェーベルンシェーンベルクらの、いわゆる新ウィーン楽派、戦後の無調、トータルセリエールの流れにどっぷり浸かっていた身であれば、当然?のことながら聞く耳持たぬ対象外の音楽ではあった。今回ネット図書館で気まぐれに借り受けて鑑賞したものの、やはり私の鑑賞世界からは遠い存在である事は変わらなかった。この甘ったるい(上品?に言えば甘美な)音作りは、ワタシには無縁のようだ。メインの『ヴァイオリン協奏曲』(1945)の、どうにも馴染めない俗っぽい甘ったるさにくらべて、室内楽の「ヴァイオリンとピアノのための4つの小品」(1920)や「2つのヴァイオリン,チェロと左手のピアノのための組曲op.23」(1930)はまだしもの、多少いい(受容できる)感性を示してはいるのだが・・・。ところで、WIKIには下のような言葉があった。

【当時の映画音楽に対する評価の低さや、後期ロマン派的作風は前衛音楽全盛の音楽業界から受け容れられず、「映画に魂を売った下等な作曲家」というレッテルを張られて事実上楽壇から抹殺され、失意の内にハリウッドに戻り、不遇の中、同地で1957年、脳溢血で死去。】

この甘ったるさとハリウッド(映画)ね~。時代性というより資質だったのかも。




エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト『ヴァイオリン協奏曲 他』
KORNGOLD: VIOLINKONZERT OP.35|GESANG DER HELIANE VIER STUCKE OP.11|SUITE OP.23

01 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35 第1楽章
KONZERT D-DUR OP.35 FUR VIOLINE UND ORCHESTER 1ST MOV. MODERATO NOBILE
02 第2楽章 ロマンス
2ND MOV. ROMANCE. ANDANTE
03 第3楽章 フィナーレ
3RD MOV. FINALE. ALLEGRO ASSAI VIVACE

04 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:歌劇「ヘリアーネの奇蹟」op.20~ヴァイオリンとピアノのための編曲「ヘリアーネの歌」
GESANG DER HELIANE AUS "DAS WUNDER DER HELIANE" OP.20 BEARBEITET FUR VIOLINE UND KLAVIER

05 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト組曲「から騒ぎ」op.11(シェイクスピアの同名の喜劇への付随音楽)~ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 第1楽章
MUCH ADO ABOUT NOTHING OP.11 MUSIK ZU SHAKESPEARES LUSTSPIEL "VIEL LARM UM NICHTS" VIER STUCKE FUR VIOLINE UND KLAVIER 1ST MOV. MADCHEN IM BRAUTGEMACH
06 第2楽章
2ND MOV. HOLZAPFEL UND SCHLEHWEIN
07 第3楽章
3RD MOV. GARTENSZENE
08 第4楽章
4TH MOV. MUMMENSCHANZ

09 エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト:2つのヴァイオリン,チェロと左手のピアノのための組曲op.23 第1楽章
SUITE OP.23 FUR ZWEI VIOLINEN, VIOLONCELLO UND KLAVIER (LINKE HAND) 1ST MOV. PRALUDIUM UND FUGE. KRAFTIG UND BESTIMMT. RUHIG OHNE ZU SCHLEPPEN
10 第2楽章
2ND MOV. WALZER. NICHT SCHNELL. ANMUTIG
11 第3楽章
3RD MOV. GROTESKE. MOGLICHST RASCH
12 第4楽章
4TH MOV. LIED. SCHLICHT UND INNIG
13 第5楽章 ロンド・フィナーレ
5TH MOV. RONDO - FINALE. SCHNELL, HEFTIG - ALLEGRETTO AMABILE E COMODO