yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

オリヴィエ・メシアン『トゥーランガリラ交響曲』。色彩あざやかな音響世界が複雑なリズムを伴って展開される≪天上からする極彩色の世界か?といいたくなる音響曼荼羅≫。

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MESSIAEN - Turangalila Symphony – 3

              
              投稿音源のものではありません。

きょうは、一昨日≪ロマンの香り濃厚艶やかな、シェーンベルクのオーケストレーションの編曲冴えわたるブラームスの名曲「ピアノ四重奏曲第1番 Op.25」。≫を投稿したおり、またの機会として、先送りしたA面扱いの併収録のオリヴィエ・メシアンを投稿。なぜか、そのオリヴィエ・メシアンのというより、戦後の代表的な現代音楽の傑作?『トゥーランガリラ交響曲(仏:La Turangalîla-Symphonie)をまだ投稿していなかった。格段にアヴァンギャルドでもなく、かといって保守的でもない、しかし、もうこれはまぎれもなくオリヴィエ・メシアンの音響と判る唯一無比の不思議のサウンドワールド。東洋とも西洋ともつかぬ、どこの世界の音楽だ?いやどこでもない天上からする極彩色の世界か?といいたくなる音響曼荼羅。なんとも形容しがたい超脱の響き。


<トゥーランガリラ>とは

サンスクリットで「愛の歌」を意味する言葉。その他にも「Turanga」は時間、運動を、「Lila」は演奏、遊戯(「jeu」「play」)さらに「愛」(「amour」)をも意味する多義的な言葉】

のよし。

【「むせるような官能性」と「整然とした知的理論性」
「自然のやすらぎ」と「人工の歪み」
「異教・異文化への興味」と「厳格なカトリシズム」
「壮大な宇宙的広がり」と「内的ミクロな緻密さ」
「急速なパッセージ」と「時間を超越したかのようなレント」
etc.
それらをカオス的に包み込んだ「曼荼羅」がメシアンの音楽なのだ。】


以上はたまたまネット検索で目にしたhiropage-blogさんよりの引用。


斯く、この不思議の音響世界は、メシアン天性の≪音を聴くと色彩や模様などを連想するという共感覚≫が与っているのでは、といわれているらしいけれど・・・。それほどに色彩あざやかな音響世界が複雑なリズムを伴って展開される≪天上からする極彩色の世界か?といいたくなる音響曼荼羅≫。




オリヴィエ・メシアン関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58131364.html オリヴィエ・メシアンの自作自演『オルガン名曲集』(1969)7枚組み。わが除夜の鐘より、ひとまず先に神と共なる祈りの教会オルガンで心鎮めよう。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57768276.html オリヴィエ・メシアン彼方の閃光 Eclairs sur l'Au-dela』(1987‐91)。音として聴くことなく逝った絶筆「白鳥の歌」。信仰篤きまなざしの真摯を思わないではいられない固有の世界。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50513382.html 音と色の戯れ幻視に神を想い、祈るオリヴィエ・メシアン『われ、死者の復活を待ち受ける』(1964)と『天国の色彩』(1963)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50338089.html 自然の摂理、賜物としての鳥の鳴き声、さえずり。存在が紡ぐ音楽。オリヴィエ・メシアン『鳥類譜』(1956-58)LP4枚組み。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50513382.html 音と色の戯れ幻視に神を想い、祈るオリヴィエ・メシアン『われ、死者の復活を待ち受ける』(1964)と『天国の色彩』(1963)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/45511396.html オリヴィエ・メシアン『(8つの)前奏曲集』(1928-29)と『音価と強度のモード』(1949‐50)を聴く。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/39200551.htmlオリヴィエ・メシアンイヴォンヌ・ロリオのピアノデュオによるコラボレーションの巧緻『アーメンの幻影』(1971)≫

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/37870513.html ≪ミシェル・ベロフによるオリヴィエ・メシアンの『幼子イエズスにそそぐ20のまなざし』(1944)メシアンドビュッシーを聴く≫

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/35667432.html ≪神のいない高橋悠治とピーター・ゼルキンのデュオ『アーメンの幻視・Vision de L’amen』≫

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/34117336.html 嫋嫋と奏でられる弦とメシアン自身が弾く鐘の音のごとく崇高なピアノとの神々しいまでの響『世の終りのための四重奏曲』(1941)




メシアン MESSIAEN『トゥーランガリーラ交響曲 TURANGALILA SYMPHONIE|ブラームスピアノ:ピアノ四重奏曲第1番』

1. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第1楽章 序章
TURANGALILA SYMPHONIE 1ST MOV. INTRODUCTION
2. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第2楽章 愛の歌 1
TURANGALILA SYMPHONIE 2ND MOV. CHANT D'AMOUR 1
3. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第3楽章 トゥーランガリラ 1
TURANGALILA SYMPHONIE 3RD MOV. TURANGALILA 1
4. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第4楽章 愛の歌 2
TURANGALILA SYMPHONIE 4TH MOV. CHANT D'AMOUR 2
5. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第5楽章 星たちの血の喜び
TURANGALILA SYMPHONIE 5TH MOV. JOIE DU SANG DES ETOILES
6. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第6楽章 愛の眠りの庭
TURANGALILA SYMPHONIE 6TH MOV. JARDIN DU SOMMEIL D'AMOUR
7. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第7楽章 トゥーランガリラ 2
TURANGALILA SYMPHONIE TURANGALILA 2
8. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第8楽章 愛の敷衍
TURANGALILA SYMPHONIE 8TH MOV. DEVELOPPMENT DE L'AMOUR

DISC2
1. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第9楽章 トゥーランガリラ 3
TURANGALILA SYMPHONIE 9TH MOV. TURANGALILA 3
2. オリヴィエ・メシアントゥーランガリラ交響曲 第10楽章 終結
TURANGALILA SYMPHONIE 10TH MOV. FINALE
3. ヨハネス・ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調op.25 第1楽章 アレグロ
PIANO QUARTET NO.1 IN G MINOR, OP.25 1ST MOV. ALLEGRO
4. ヨハネス・ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調op.25 第2楽章 間奏曲(アレグロ・マ・ノン・トロッポ)
PIANO QUARTET NO.1 IN G MINOR, OP.25 2ND MOV. INTERMEZZO (ALLEGRO MA NON TROPPO)
5. ヨハネス・ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調op.25 第3楽章 アンダンテ・コン・モト
PIANO QUARTET NO.1 IN G MINOR, OP.25 3RD MOV. ANDANTE CON MOTO
6. ヨハネス・ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番ト短調op.25 第4楽章 ツィゴイナー風ロンド(プレスト)
PIANO QUARTET NO.1 IN G MINOR, OP.25 4TH MOV. RONDO ALLA ZIGARESE (PRESTO)



Messiaen: Turangalîla-Symphonie / Rattle • Berliner Philharmoniker