yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

米国女性作曲家・ルース・クロフォード=シーガー。資本主義の権化のような米国に社会主義思想を信奉し、革新的書法(新ウイーン楽派)をとりこみ生きた女性作曲家がいたなんて。

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Ruth Crawford Seeger Suite No 2 for Four Stringed Instruments and Piano

               

           Ruth Crawford Seeger: String quartet (1931) Primo e secondo Movimento
           http://www.youtube.com/watch?v=YmuBkEjqxOM

あ~知らなんだ、知らなんだ。まあ、知らないことばかり多きで人生過ごしているから新鮮な出会いもあるわけで・・・。知っているなんぞとは思い上がりにしか過ぎない。いつも米国の(エスタブリッシュメントな現代)音楽を、断ずることにいくぶん臆するといえ、そのスノッブな保守性を難詰、いやナンクセつけてきた。若きよりジョン・ケージ派および、その周辺のアヴァンギャルドをめぐっての動向を追いかけてきた鑑賞遍歴ゆえ、そうした臆念に近い固定観念がわが評価に巣くってしまった。ところが、投稿はしていないというより出来なかったネット図書館借り受けの米国現代音楽関係本の巻末参考音源に、社会主義者思想の持ち主で新ウイーン楽派の音楽書法を実践していた優れた女性作曲家の在ったことを知った。その名はルース・クロフォード=シーガー(Ruth Crawford Seeger, 1901年7月3日 オハイオ州イースト・リヴァプール - 1953年11月18日 メリーランド州シェヴィ・チェイス)。初めて知ったのだから、当然音源は所蔵していない。ということで、動画サイトYOUTUBEを覗いたところ、音源がアップロードされていた。すばらしい作品だった。このような優れた作曲家、それも女性作曲家がいたとは!だった。それに、≪1932年にイメージ 2シーガー(チャールズ・シーガー)と結婚して、クロフォード=シーガーとなる。大恐慌中に極左的な政治信念を抱いて、民族音楽学の研究や、ロマックス兄弟らのための民謡の採譜に勤しむかたわら、育児を続けた。長男ピート(夫チャールズの連れ子)、次男マイケル、長女ペギー・バーバラもそれぞれ音楽家となり、フォークソングの世界で活躍した。≫(上記WIKI)との記事を目にし、夫の連れ子の≪長男ピート≫がアメリカン・フォークの≪フォーク・リバイバル運動の中心人物の一人≫のピート・シーガー(Pete Seeger、1919 - )であることを知ったのだった。

それはともかく、ルース・クロフォード=シーガーという優れた女性作曲家が、それも、欧州の革新的書法(新ウイーン楽派)を骨格にもつ作曲家がいたなんて。資本主義の権化のような米国に社会主義思想を信奉(1929年世界大恐慌といった社会混乱への共感の眼差しが与っているのだろうか)し、革新的書法(新ウイーン楽派)をとりこみ生きた女性作曲家が米国にいたなんて。



If I Had A Hammer「天使のハンマー」 - Pete Seeger [23/24]