yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

モートン・スボートニク、ジョン・イートン、ウィリアム・バグスマ。米国の現代作曲家シリーズ『作品集』。

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Morton Subotnick: The Key to Songs (Part I)

              
              投稿音源のものではありません。

Morton Subotnick
イメージ 2今日も、きのうに引きつづき米国の現代作曲家シリーズ「The Comtemporary Composer in the USA」の一枚。A面収録の二人の作曲家の曲は創成期のシンセサイザー音源とアコースティックなオーケストラとの競演といったスタイルの斬新な音響造形を試みた、本シリーズには珍しい曲趣のもの。Morton Subotnick (born April 14, 1933, in Los Angeles, California)とJohn Charles Eaton (born 30 March 1935 in Bryn Mawr, Pennsylvania) のふたり。やはり、前者の作品を指揮しているのは自らも現代音楽の作曲家で、米国の革新系現代音楽を牽引してその名を米国音楽史に刻んだルーカス・フォス。戦禍を避けて欧州より渡来した数多くの音楽家のうちの一人でもある。ちなみに、かの夫人で美人画家のコーネリア・フォスと、グレン・グールドの浮名は最近とみに知られるところとなっている(最近邦訳された「グレン・グールド―シークレット・ライフ」)。もうひとつおまけに、今回知ったことのひとつにモートン・スボートニク Morton Subotnickの夫人がアヴァンギャルド声楽家Joan La Barbara (born June 8, 1947 in Philadelphia, PA)だったことだった。このラ・バルバラのアルバムを、およそ5年ほど前に≪Joan La Barbara (1947-)でジョン・ケージ『SOLO FOR VOICE 45 from songbooks』(1971)など他のボイスパフォーマンスを聴く。≫とタイトルして投稿していた。
そんなことはともかく、今日このアルバムを幾十年!?ぶりかに聴きなおしてみて聴き惚れたというか、感じ入ったのが、B面に収められたWilliam Laurence Bergsma (1921 – 1994) の演奏時間およそ22分の大作「Violin Concerto」(1965)だった。書法は保イメージ 3守的なのだけれど、ひじょうに密度の高い緊張感湛えた厳しい作品にまとめ上げられており、なかなかの秀作と私は思った。保守的作風とは言え、ここまで厳しく造形する精神はリッパ。残念ながら情報少なく、したがって動画音源もほとんどないのが残念。
William Bergsma→






Morton Subotnick / Buffalo Philharmonic Orchestra - John Eaton (2) / Dallas Symphony Orchestra - William Bergsma / Polish Radio And Television Orchestra『Laminations、Concert Piece For Synket And Symphony Orchestra、Violin Concerto』


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A1. Morton Subotnick –
Laminations
Orchestra – Buffalo Philharmonic Orchestra
Conductor – Lukas Foss
10:23

A2. John Eaton (2) –
Concert Piece For Synket And Symphony Orchestra(1967)
Orchestra – Dallas Symphony Orchestra
Conductor – Donald Johanos
13:20

B. William Bergsma –
Violin Concerto(1965)
Violin – Edward Statkiewicz
Orchestra – Polish Radio And Television Orchestra
Conductor – Zdzislav Szostak*




Fantastic Variations on a Theme from Tristan - William Bergsma (1961)