フランツ・シューベルト『ピアノ・トリオ第1&第2番/アルペジオーネ・ソナタ 』(1997) 。重すぎず、複雑すぎずシンプルで美しい室内楽だ。無類にメロディアスなことと相まって愛すべき親しみを感じさせる
一昨日シューベルトで今日またシューベルト。たまたまでしかないのだけれど。きょう投稿するアルバムはすでに2年ほど前に≪フランツ・シューベルト『ピアノ・トリオ第1&第2番/アルペジオーネ・ソナタ 』(1997) 。美しいとばかり云ってられない・・・。なにかしら哀しい明るさ・・・。≫とタイトルして投稿しているのだけれど、先日ラジオから流れていた以下の曲に、う~んシューベルトか!ということで、ネット図書館で再度借り受けた。先の投稿時は、かのあまりにも甘美な旋律で有名なアルペジオーネ・ソナタ・イ短調(D.821)を聴くべしで借りたのだけれど、今回は以下の「ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D.929」を聴こうと。
【「ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D.929」 シューベルト作曲
(52分14秒)
(バイオリン)塩川悠子
(チェロ)ミクローシュ・ペレーニ
(ピアノ)アンドラーシュ・シフ
<TELDEC WPCS-6016/17>】
(52分14秒)
(バイオリン)塩川悠子
(チェロ)ミクローシュ・ペレーニ
(ピアノ)アンドラーシュ・シフ
<TELDEC WPCS-6016/17>】
放送分は先の「アルペジオーネ・ソナタ」とおなじアンドラーシュ・シフのトリオのものだった。ひじょうにバランスのいい、優れた室内楽演奏だ。たぶん名盤の一枚なのだろう。言ってはなんですが、この室内楽分野は、わたしたちにはとてもじゃないけれど太刀打ちできない分野とわたしは臆断しているのですが。悔しいことだけれど・・・。
ところで、こんなこと言っていいのかしらと思いつつ、ですが・・・。先日仕事帰りの車中のラジオで聴いた
【- 若き名手たちによる室内楽の極み -
「弦楽六重奏曲 変ロ長調 作品18」 ブラームス作曲
(37分14秒)
「弦楽六重奏曲 ト長調 作曲36」 ブラームス作曲
(41分21秒)
「ハンガリー舞曲 第5番」 ブラームス作曲、篠崎史紀・編曲
(3分22秒)
(バイオリン)長原幸太
(バイオリン)西江辰郎
(ビオラ)鈴木康浩
(ビオラ)大島亮
(チェロ)上森祥平
(チェロ)横坂源
~東京文化会館で収録~
<2011/3/26>】
「弦楽六重奏曲 変ロ長調 作品18」 ブラームス作曲
(37分14秒)
「弦楽六重奏曲 ト長調 作曲36」 ブラームス作曲
(41分21秒)
「ハンガリー舞曲 第5番」 ブラームス作曲、篠崎史紀・編曲
(3分22秒)
(バイオリン)長原幸太
(バイオリン)西江辰郎
(ビオラ)鈴木康浩
(ビオラ)大島亮
(チェロ)上森祥平
(チェロ)横坂源
~東京文化会館で収録~
<2011/3/26>】
には、ため息とも嘆きとも・・・。「若き名手たち」とあるように、それぞれの方々は何らかのコンクールで優秀な成績を収め、またその後研鑽を積まれたとのことなのだけれど・・・。こと室内楽・・・。そのアンサンブルパフォーマンスたるや、おいおい・・・といった印象でした。これまた弩シロウトのブンザイで言いたくはないのだけれど、わが邦はコンクールで賞を取ったあとおおきく成長する音楽家をあまり見うけないのだけれど・・・。
≪シューベルトは完全に素寒貧だった。・・・≫(WIKI)。
しかし、その才能と人間性に惹かれた学校時代からの友人たちに支えられ、貧しさのなか作曲活動を遂行した。良きにつけ悪しきにつけひとが好すぎる愛されるシューベルト。世俗的であればこその愛すべきメロディスト。かっちりした構成的展開より(線的)旋律性。たぶんそうなのでしょう。交響曲諸作を聴けばそう思う。
先の投稿記事で以下斯くことばを紡いだ。
≪それにしても、ブラームスなどとは違ってシューベルトのそれは、重すぎず、複雑すぎずシンプルで美
しい室内楽だ、といえないだろうか。それゆえに、無類にメロディアスなことと相まって愛すべき親しみを感じさせるのだろうか。≫
しい室内楽だ、といえないだろうか。それゆえに、無類にメロディアスなことと相まって愛すべき親しみを感じさせるのだろうか。≫
友に扶けられ愛された、愛すべき≪シューベルトは完全に素寒貧だった。・・・≫。
享年31才。
収録曲:
1.アルペジオーネ・ソナタ・イ短調(D.821) Arpeggione Sonata in A major D 821
2.ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品89(D898)Piano Trio in B flat major op.89
3.ノットゥルノ変ホ長調作品148(D897)Notturno in E flat major op.148
4.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調作品100(D.821)Piano Trio in E flat major op.100
1.アルペジオーネ・ソナタ・イ短調(D.821) Arpeggione Sonata in A major D 821
2.ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品89(D898)Piano Trio in B flat major op.89
3.ノットゥルノ変ホ長調作品148(D897)Notturno in E flat major op.148
4.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調作品100(D.821)Piano Trio in E flat major op.100