yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

昨日に引きつづきクラウディオ・アラウの7枚組モーツァルト『ピアノ・ソナタ全集』。最初期19才のピアノソナタ。「モーツァルトという天才に成熟などと言う言葉があるのだろうか」・・・。

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Mozart by Arrau - Adagio from sonata No 2 in F, K. 280

              

手持ちがないもので、きょうも、昨日に引き続いて町の図書館で借りてきたクラウディオ・アラウの7枚組みのモーツァルトWolfgang Amadeus Mozart, 1756 - 1791)『ピアノ・ソナタ全集』からの投稿。

disc 1: Sonata in C, K. 279 (189d) = ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K.279
Sonata in F, K. 280 (189e) = ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K.280
Sonata in B flat, K. 281 (189f) = ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K.281
Rondo in D, K. 485 = ロンド ニ長調K.485

1775年(19才)作曲の「ピアノ・ソナタ第1番ハ長調K.279」、同年に作曲された「ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K.280」と「ピアノソナタ第3番 変ロ長調K.281」。ほか「ロンド ニ長調 K.485」。これらを含む最初期のピアノソナタは6曲あり、それらを一般的に「デュルニッツ・ソナタ集」と称されているとのこと。その由来はデュルニッツ男爵のために書かれたことからのよし。斯くなることなど基本的知識なのでしょうがネットではじめて知りました。若いナンバーのこれらソナタを聴いても、3年半ほど前の≪アンネ=ゾフィ・ムターの『モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲全集』モーツァルトという天才に成熟などと言う言葉があるのだろうか。≫の記事で言ったようにモーツァルトという天才に成熟などと言う言葉があるのだろうか。」と同じことばが口をついてでてくる。(音楽学者には、そうではないのでしょうけれど)

きょうも、グールドとアラウの動画音源でのモーツァルト演奏の聴きくらべ。音楽の崇高性を仰ぎ見る実直のアラウのモーツァルト。対し、とわに超越する孤高革新の彗星、グールドのモーツァルト




Glenn Gould - Mozart Piano Sonata No2 In F, K 280 - 2. Adagio.wmv




モーツァルト関連投稿記事――

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