yuki-midorinomoriの日記

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カイヤ・サーリアホ「…煙の中へ」。神秘的なまでの音色の多彩さ、余韻の深さに魅かれて聴き入った。NHK・FMの「現代の音楽」で聴く。

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Saariaho: "...a la fumee" 2/3

                

きのうの日曜日、NHK・FMの定時番組の「現代の音楽」で、フィンランドの女性作曲家カイヤ・サーリアホ(Kaija Saariaho, 1952 - )の曲が流されていた。3年ほど前≪フィンランドの女性作曲家、カイヤ・サーリアホ『サーリアホ作品集』(2001)。繊細で余情深いこの感性の豊かさ!彩り豊かな響き、スペクトル楽派の美質結晶を聴く。≫とタイトルして投稿した。そこで≪神秘的で歴史時間の奥行き感じさせる余韻をたっぷりと含んだ、深みを感じさせる響きはまことに魅力的だ。イメージ 2・・・・いままで旧ソ連を出自とする現代の女性作曲家グバイドゥーリナをいくつか投稿してきたけれど、このフィンランドのカイヤ・サーリアホも、優るとも劣らぬ精神性を感じさせて、これから追ってゆきたい作曲家の一人として記憶されたことだった。≫と記し、胸に刻まれていた作曲家だった。放送内容は以下だった。


 【- 音の現在(いま)~カイヤ・サーリアホ -(2)    
                              
「…煙の中へ」            カイヤ・サーリアホ作曲
                      (21分20秒)
            (アルト・フルート)ペトリ・アランコ
              (チェロ)アンシ・カルットゥネン
      (管弦楽)ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
               (指揮)エサ・ペッカ・サロネン
     <キング・インターナショナル KKCC-4108>
                              
「魂の城」              カイヤ・サーリアホ作曲
                      (24分30秒)
              (ソプラノ)ドーン・アップショウ
             (合唱)フィンランド放送室内合唱団
             (管弦楽フィンランド放送交響楽団
               (指揮)エサ・ペッカ・サロネン
           <ソニー・ミュージック SICC17>】


とりわけ、「…煙の中へ」がその音色の神秘的なまでの多彩さ、余韻の深さに魅かれて聴き入った。すばらしい曲だった。フランスは電子音楽のメッカであるイルカム(IRCAM)で研鑽を積むといった経歴もさもありなんと思わせる音響へのこだわりを魅せる感性が美質となって結晶していた。よかったです。





カイヤ・サーリアホ Kaija Saariaho『水晶から、…煙の中へ、睡蓮(秘密の園)、7羽の蝶』


Saariaho: "...a la fumee" 1/3