yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アルバート・アイラー 『New York Eye And Ear Control』。実験映画の判音楽用にスタジオ録音されたこともあってか、とことんクール。抗う確信の果断、革新の敢行をこそ賞賛しよう。

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Albert Ayler - New York Eye And Ear Control 3/4 (1964)

               

まさに時代を表徴するアモルフなサウンドといえようか。時代を打った独創のスタイルがある。耳を塞ぎたくなる御人もおられることだろう。あえて、誰しもに聴いてほしいとは思いません。少数の賛同者だけの自己満足と揶揄される蛸壺でも何でもいいんです・・・。聴ける人、赦せる人、それら少数で十分だ。抗う確信の果断、革新の敢行をこそ賞賛しよう。ここにはそれがある。自己満足?それで?。これ以上何を望もう。
私は、意気を買おう。

だから、私はフリージャズを聴き続けている。もちろん現代音楽もそうだ。

ネット図書館で借り受けたアルバム。これは実験映画の判音楽用にスタジオ録音されたとのこと。そのせいもあってか、観客を前にしての<生・ライヴ>を本領とするジャズならではのノリと高揚がないということもあって、とことんクールだ。しかしこのメンバー。これだけでも興味つのるのでは。


≪自分の演奏に対して、どんな意見を言われても完全に無視すること。客が一人も入っていなくとも、どんなジャーナリストが来ていても、いなくても、それら一切のことを気に留めない。.アートを問題にしているというのに、あらゆる意見にいちいち耳を傾けるというのは、二十世紀的風潮に思えてならない。ポピュラリティーというのが何らかの価値を意味するようになっているようだ。≫(デレク・ベイリー





アルバート・アイラー Albert Ayler『New York Eye And Ear Control』

Tracklist:
A1. Dons Dawn
A2. AY
B1. ITT

Credits:
• Bass – Gary Peacock
• Drums – Sunny Murray
• Saxophone [Alto] – John Tchicai
• Saxophone [Tenor] – Albert Ayler
• Trombone – Roswell Rudd
• Trumpet – Don Cherry

Notes:
Recorded July 17th, 1964, by New York artist Michael Snow for use as the soundtrack for his film entitled "New York Eye and Ear Control".




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Albert Ayler - Nuits De La Fondation Maeght 1970 - 05 - The truth is marching in