yuki-midorinomoriの日記

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ヨハネス・オケゲム『世俗音楽全集』(CD2枚組み)。ほとんどの曲調が素朴純朴というより、起伏の乏しいまどろっこしさが気になって仕方がなかった。何聴いても似たような印象で終始するのだった。

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Ockeghem - D'un autre amer mon cuer s'abesseroit

           

イメージ 2ヨハネス・オケゲム(Johannes Ockeghem, 1410頃 - 1497)。オケゲム?。たぶん、私の長い音楽鑑賞歴のなか、ラジオ放送等で幾度と耳にしているはずだけれど、関心がない馬耳には素通りだっただろう。およそ5~600年前、まったくの中世だ。けれど世界がグローバルに動き始める時代でもあった。日本で云えば室町時代。その頃のフランドル楽派(ネーデルランド楽派)の代表的作曲家のオケゲムの『世俗音楽集』。このアルバム、いつ覗いても借り出されず棚に寂しく佇んでいるのだった。私自身そんなに関心あるジャンルでもないこともあり、ま、一回聴いてみるか程度の選択でしかないのだが。ということでわが町の図書館より借り受けたけれど、その借り手のない理由が分かったのだ。肝心な解説書が紛失のため付属してないのだった。歌詞の不明な歌曲など誰が聴くのだろう。ましてや西洋中世の世俗音楽だ。ほとんどの曲調が素朴純朴というより、起伏の乏しいまどろっこしさが気になって仕方がなかった。何聴いても似たような印象で終始するのだった。音への感性の歴史性、時代的な違いなのか、風土的文化的な違いなのか・・・。こののち華麗豊穣のバロック時代を迎える。≪大絶賛を受けた価値ある名盤!≫ということだそうだが・・・。豚に真珠と云うことなんだろう。




ヨハネス・オケゲム Johannes Ockeghem『世俗音楽全集Complete Secular Music

1. 口には笑みを湛え
2. 妾(わたし)はあの方に捨てられ
3. 恋の相手を変えたのなら
4. まことの苦しみが訪れようとするとき
5. 他の人のことなど
6. ほとんど死んでいるともいえるほどに傷ついた私は
7. わが姫君 こよなく心を惹きつける愛しい人よ
8. 不実な者たちが
9. 死よ そなたは矢で傷つけてしまった
10. ただあなたのお姿を 見失うだけで
11. 私が悩んでいることを
12. あなたの恋の手習いは
13. いまはもう ただ死を心待ちにするよりほかに
14. 去年のある日 すれ違ったとき
15. あの人が 私を想うてくれるかどうかは分らぬが
16. オオ 美シイ薔薇ヨ
17. まこと優しい心で
18. 妾は悲しいのです
19. 不幸が私を襲い
20. もし あなたの心が
21. ドンナ生キ方ヲシテイルノカトオ尋ネデスカ
22. 同
23. 妾は悲しいのです
24. 恋するお人から離れているのは
25. フランスの国びとよ
26. きみよ 別れ給え
27. 他の男のものになったからには
28. あなたは 間違いもなくもうひとりのウェヌス
29. されば私に接吻を はげしく
30. 私があの方に 約束したことをのぞけば