yuki-midorinomoriの日記

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アンソニー・ブラクストン『Recital Paris 71』(1971)。<CIRCLE>でヨーロッパ・パリを熱狂?させた、燃えるブラクストンのソロパフォーマンス。なんと驚きのピアノソロのオマケ?付き

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Circle Quartet - Quartet Piece no. III:Anthony Braxton - Clarinet, Clarinet Contrabass, Alto Saxophone, Soprano Saxophone,Barry Altschul - Percussion, Drums, Marimba,Chick Corea - Percussion, Piano, Marimba, Vibraphone,Dave Holland - Bass, Guitar, Percussion

               
               投稿音源ではありません。

つい2週間ほど前に≪アンソニー・ブラクストン『3 Compositions Of New Jazz』(Delmark Records・1968)。≫というデビューアルバムを投稿したばかりなのだけれど、きょうは、チック・コリアとの鮮烈なコンボでヨーロッパ・パリを熱狂?させた、かの伝説的な空中分解極短命クァルテット<サークルCIRCLE>の解散直前(と思われる)のパリ・リサイタル(1971年1月)のドキュメントを収録したアルバム『Recital Paris 71』(1971)。≪デューク・エリントン楽団のリード・アルト・サックス奏者≫のジョニー・ホッジスJohn Cornelius "Johnny" Hodges (1906 – 1970)に捧げられたA面のアルト・サックスソロ『Come Sunday』の若々しく達者でアグレッシヴな(しかしウタゴコロはしっかりと残している)ソロ・パフォーマンス(聴き応えあります)にくわえ、なんとなんと!B面は戦後最大の音楽革命家ジョン・ケージと行動をともにしたアヴァンギャルド・ピアニスト(かの有名な音の鳴らされることのない「4分33秒」という「沈黙なるもの」が音楽史にはじめて登場した、そのピアノ曲を初演した人物)にして、超過激なエレクトロニクライヴ・パフォーマーデイヴィッド・チューダー (David Tudor、1926 - 1996)に献呈されたピアノソロ(アンソニー・ブラクストン本人がパフォーマンスしている)「G N 6 (X' 70B)」が9分ぐらいの演奏(これはスタジオ収録)だけれど収録されているのだ。たぶん図形楽譜に近いもの(タイトルがなにやら謎めいた妖しい記号文字だ)による不確定・偶然性を果敢したパフォーマンスなのだろう。別につまらなくはない。またご愛嬌だなどと茶々入れる気は毛頭ない。ただ類型的な現代音楽的なフレーズが堅実に鳴り響いているといった印象だ。




アンソニー・ブラクストン Anthony Braxton 『Recital Paris 71』(1971)

Tracklist:
A1. Come Sunday (dedicated to Johnny Hodges) 25:10
B1. G N 6 (X' 70B) (dedicated to David Tudor) 8:52

Credits:
Piano - Anthony Braxton (tracks: B1)
Saxophone [Alto] - Anthony Braxton (tracks: A1)

Notes:
A1 recorded on January 4, 1971 live at Theatre de l'Epée des Bois, Paris.

B1 (Four multi-tracked pianos) recorded on January 2, 1971 et Europasonor Studios, Paris.

A1 is composed by Duke Ellington.
B1 is composed by Anthony Braxton