yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

岸洋子『全曲集』。いっけん冷たそうな雰囲気が魅力なのだけれど。しかし、けっして暗くはないのだ。しっとりと包み込むようなそのみごとな歌唱・・・。

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夜明けのうたTHE Dawn/岸 洋子

            
 東北というと一般に、何か暗い印象を与えるようですが、酒田の人たちは、のんきで明るいのです。
はや、2年半も経っているのか。≪”我がときめき”のシャンソン歌手・岸洋子『希望』。≫と投稿したのは。好きな歌手のひとりだ。難治の病を得るという人生の挫折と絶望の悲劇性ゆえばかりではない。声質が好きなのだ。それになにより容姿。もうこれは思い込みだけれど。で、ネット図書館でアルバムを借り受けて鑑賞した(ある世代以上に愛され人気があるのか、なかなか借りられない。ほぼいつも貸し出し中だ)。もう言うことなしです。軽快な「コマン・サ・バComment ça va?」(お元気?といった意味だそうだ)なども思いのほかよかった。けれど蓮っ葉に崩れない。この崩れない、いっけん冷たそうな雰囲気が岸洋子の魅力なのだけれど。しかし、けっして暗くはないのだ。アルバム中、なんとライヴ収録の「ラスト・ダンスは私と」を、生まれ故郷、山形県・酒田の庄内訛りで歌っているのだ。(ちなみに俳優・成田三樹夫とは中学、高校と通じて同級生だったそうだ)

越路吹雪が“魅せる歌手”と呼ばれることに対して、“聴かせる歌手”と呼ばれ≫(WIKI)た、しっとりと包み込むようなそのみごとな歌唱・・・。
岸洋子57才、越路吹雪は56才で世を去っている。




岸洋子『全曲集』

1.恋心
2.想い出のソレンツァーラ
3.雪が降る
4.わかっているの
5.愛の讃歌
6.黒い鷲
7.コマン・サ・バ
8.サン・トワ・マミー
9.私の回転木馬
10.水にながして
11.パダン・パダン
12.人の気も知らないで
13.群集
14.ラスト・ダンスは私と
15.たわむれないで
16.聞かせてよ愛の言葉を
17.枯葉
18.そして今は
19.夜明けのうた
20.希望


岸洋子 / ラストダンスは私と(庄内訛りヴァージョン)