yuki-midorinomoriの日記

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アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 『REESE and THE SMOOTH ONES』(1969)。≪希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫“グレート・ブラック・ミュージック”

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Art Ensemble of Chicago - Warsaw 1983 part 2

         

「われわれは<フリージャズ>でのように自由ではない/戦争がなくなるまでは/われわれは<フリージャズ>でのように自由ではない/われわれ黒人とすべての人々が/<いっしょになる>ことができるまでは/われわれは<フリージャズ>でのように自由ではない/すべての人々が/<愛の何たるか>を知るまでは/それでもわれわれは希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う――アート・アンサンブルのために」
                      ジョセフ・ジャーマンJoseph Jarman
                           (清水俊彦訳)

イメージ 2たしかに彼らArt Ensemble Of Chicagoの多楽器による表現主義的なアヴァンギャルド・フリージャズには“グレート・ブラック・ミュージック”の名が冠せられよう。ここには、芸術的だとかヴィルトージティだとか、スゥインギーだとかの評言をあえて期待せず受け付けないコンセプトが貫かれている。あるのは受苦としてのパッションであり、その発露としてのタギル、叫びのジャズパフォーマンスなのだ。メインストリームとはそもそもの立ち位置が違うと言えよう。まさしく≪われわれは希望を歌い/喜びを歌う/そして絶望を歌い/悲しみを歌う≫・・・。


REESE and THE SMOOTH ONES』(1969)
1. Face 1: Reese/The Smooth Ones, Pt. 1
2. Face 2: Reese/The Smooth Ones, Pt. 2