yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

山下洋輔『パシフィック・クロッシングPACIFIC CROSSING』(2003)。いいね~、このリリシズムと積み上げてきたピアニズム。

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タモリのジャズスタジオ 第2夜 ④.MPG

              
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いま、せめて買占め、買い溜めなどの行動をとらない。それが被災をまぬがれた人間の最低限の良心ではないのか。せめてもの最低限の支援、見識ではないのか。・・・。だから、石原都知事の発言などが飛び出すのだ。それに、あまりの基礎知識のなさを顧みず不安を煽り立てることに躍起になっているようにしかみえない、マスコミの(週刊誌記事まがい)の原発報道。最悪の事態を想定してのあれやこれやの詮索は最小限必要かもしれないが、命を賭して未曾有(観測史上最大!)の想定外の事態に対処奮闘努力している原発当該関係者への敬意、ねぎらいのかけらすら感じられない報道のありさま・・・なに様だと思っているのだろう。

追記(3/19)――内田樹のホームページ(3/13)記事より
≪・・・こういう状況のときに「否定的なことば」を発することは抑制すべきだと思う。
いまはオールジャパンで被災者の救援と、被災地の復興にあたるべきときであり、他責的なことばづかいで行政や当局者の責任を問い詰めたり、無能力をなじったりすることは控えるべきだ。彼らは今もこれからもその公的立場上、救援活動と復興活動の主体とならなければならない。不眠不休の激務にあたっている人々は物心両面での支援を必要としている。モラルサポートを惜しむべきときではない。・・・≫



投稿の心苦しさの申し訳のようで・・・。ここ最近の憤懣はこれくらいにしよう。気分が落ちこむばかりなので。

きょうも、ネット図書館で借りた山下洋輔の『パシフィック・クロッシング PACIFIC CROSSING』。2003年の録音リリースとある。たぶん前から所蔵されていたのに気づかず検索見落としていたのだろう。このアルバムは能管、笛の藤舎名生 (TOSHA MEISHO)や、鼓の仙波清彦 (SENBA KIYOHIKO) をゲストに迎えパフォーマンスした曲が収録されているように、ニッポンを素材にした曲趣をもつもの。3年ほど前に≪山下洋輔『SAKURA』(1990)。サイドメンの一昔前の古臭いセンス。十年一日アメリカンジャズテイストで染め上げられた売れ線ジャズ。≫と貶した同様のコンセプトのアルバムを投稿しているけれど、それより13年後のこのアルバムのほうが、格段にトリオとしてこなれてきているベストなパフォーマンスを聴くことができる。いいアルバムだ。
あらためて山下洋輔のリリシズムの美質(「レクイエム(THE REQUIEM)」は泣かせます。)、プロトジャズ宣言以来積み上げてきた類まれな独創的ピアニズムに聴きほれる一枚といって擱こう。







山下洋輔『パシフィック・クロッシング PACIFIC CROSSING』(2003)


1. 山下洋輔:フェイズ・アフター・フェイズ(PHASE AFTER PHASE)

2. シャボン玉(BULLES DE SAVON)

3. 山下洋輔:ヘイケ・キッズ(HEIKE KIDS)

4. 山下洋輔:四神剣(FOUR SPIRITS FLAG)
山下洋輔ニューヨーク・トリオ

5. 山下洋輔:水神・風神(SPIRITS OG THE WATER AND WIND)
山下洋輔ニューヨーク・トリオ
(能管)藤舎名生
(笛)藤舎名生

6. 山下洋輔:五人囃子(THE QUINTET)
山下洋輔ニューヨーク・トリオ
(能管)藤舎名生
(笛)藤舎名生
(鼓)仙波清彦

7. 山下洋輔:レクイエム(THE REQUIEM)

8. 山下洋輔:トリプル・エクスプロージョン(THE TRIPLE EXPLOSION)

9. かなりや(THE CANARY)




山下洋輔トリオ ニタ (NITA)