スティーヴ・レイシー『Lumps』(1974)。ハン・ベニンクとこれに劣らぬ奇体なハンドメイド・ポケットシンセサイザーを操るミシェル・ヴァイスヴィッツ。スティーヴ・レイシーもいつにないパフォーマンスだ
オランダICPレーベルによりリリースされたスティーヴ・レイシーのクァルテット編成による『Lumps』(1974)。変り種といえばハンドメイド・ポケットシンセサイザーをあやつるミシェル・ヴァイスヴィッツMichel Waisvisz。この人物がこのアルバムの音の世界を決定つけているといってもいいくらいに、道化の役割をになっているといえようか。パーカッションのハン・ベニンクHan Benninkとこのミシェル・ヴァイスヴィッツという奇体な二人が繰り広げるインタープレイはことのほか数寄ものの世界である。彼らにつられて真面目?なスティーヴ・レイシーもいつにない奇体なパフォーマンスの世界へと踏み込んでいて、その意味でも珍味なアルバムと言えるかも。まことに、いつも思うことだけれどミシェル・ヴァイスヴィッツという人物。オカシナひとだ。
Front jacket desingn→
スティヴ・レイシー『Lumps』
Lumps
Steve Lacy(ss)
Michel Waisvisz(syn)
Han Bennink(ds,homemade-junk,vibra-pan,etc)
Maarten Van Regteren Altena(b)
Rec Sep 23,24,29 1974
ICP 016
Steve Lacy(ss)
Michel Waisvisz(syn)
Han Bennink(ds,homemade-junk,vibra-pan,etc)
Maarten Van Regteren Altena(b)
Rec Sep 23,24,29 1974
ICP 016
ミシェル・ヴァイセヴィッツ関連投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55924773.html ミッシェル・ヴァイスヴィッツ『CRACKLE』(1978)。ハンドメイドシンセサイザーが奏でる愉しいといえば謂えなくもなく、バカバカしいとこれまた謂えなくもない。何かね?これはといった感じ。<数寄>。
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59947045.html Steve Lacy 『SAXOPHONE SPECIAL』(1974)。サックス4本というモノトニアスな音色に色添えるミシェル・ヴァイセヴィッツのチープなシンセサイザーが面白い。
参考――
http://www.ntticc.or.jp/pastactivity/report?id=224&lang=jp STEIM(スタイム)「電子楽器音楽のためのスタジオ(the studio for electro-instrumental music)」
In Memoriam Michel Waisvisz (Nicolas Collins)