yuki-midorinomoriの日記

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COHELMEC ENSEMBLE 『5 OCTOBRE 1974・LIVE』。サウンド的に、ジャズフュージョンの先駆けとも云えるだろうウェザー・リポート(初期)になんだか似ているのだった。ジャケ買い

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当時なんの前知識もなく手にした2枚組みのアルバムCOHELMEC ENSEMBLE『5 OCTOBRE 1974・LIVE』。インターネット時代の今日でも、さほど詳しい情報が(つまりは、WIKIに項目を持っていないと云うことなのだけれど)得られない。(WIKI(仏語)によれば,ベーシストの François Mechaliなる人物がグループ創設とありますが。)ジャズの常套的イディオム、フレージングから抜け出る先鋭性を見せる即興演奏グループというわけではなさそうだ。端的に云って保守的。やはり?フランスだ。ことジャズに限って云えば英、独などの、もはやジャズともいえぬ強烈な解体的ダダぶりの志向性は私の知る限りないようだ。案の定そうした範疇に入るジャズ・コレクティブ・インプロヴィゼーションと言えそうだ。イギリスのインカスINCUSレーベルに拠るデレク・ベイリーら(たとえば、「イスクラ1903 ISKRA 1903」や「Topography of the Lungs」)の解体的冷熱のコンセプトとは根本的に違うようだ。今聴きながら思ったのだけれど、どちらかと言えばソフィスケートされたアート・アンサンブル・オブ・シカゴと言ったところだろうか。ありきたりと言ってしまえば言い過ぎかも知れないけれど、イディオム、フレージングが、シロウトの私でさえも、そうだろうな~と言ったイメージのもので、驚きをもイメージ 2たらすような斬新はない。腕は達者なのだろうけれど。そうそう、もうひとつ思い浮かんだ。サウンド的に、ジャズフュージョンの先駆けともいえるだろうウェザー・リポート(初期)になんだか似ているのだった。おおむねビートがはっきりと刻まれている。個々の奏法はもう少しフリーっぽいが。ま、ジャケ買いと言ったところでした。



Cohelmec Ensemble 『5 OCTOBRE 1974・LIVE』  写真:François Mechali→

Tracklist:
A1.Cohelmec 20 H 45 4:47
A2.Les Cloches De Montoinou 10:37
B1.La Croix Fry 1 0:16
B2.Teotihuacan 1 6:19
B3.Teotihuacan 2 8:58        
C1.Saturations 9:32
C2.The Alpaca Cassok 5:44
D1."Éparpiller Sa Mémoire Dans Une Fureur D'Aveux" 7:15
D2.Cohelmec 21 H 50 3:50
D3.La Croix Fry 2 3:03
D4.Fouchtra 1:59

Credits:
Double Bass - François Mechali
Drums, Vibraphone, Timbales, Percussion - Jean-Louis Mechali
Guitar - Joseph Dejean
Saxophone [Tenor, Alto, Soprano], Clarinet [Alto] - Jean Cohen
Trumpet, Bugle, Flute - Jean-François Canape
Written-By - Cohelmec Musique* (tracks: A1, A2, C1, D1, D2) , François Mechali (tracks: D4) , Jean-Louis Mechali (tracks: B2, B3, C2) , Joseph Dejean (tracks: B1, D3)

Notes:
Concert recorded on October 5, 1974.
Distributed by Le Chant du Monde.




フリー・インプロヴィゼーションの傑作(1970)――

audio: ISKRA 1903 "Improvisation 1" Paul Rutherford: trombone, piano Derek Bailey: guitar Barry Guy: double bass Recorded: September 2, 1970 : Grune - Die Strasse (1/9)


Evan Parker / Derek Bailey / Han Bennink "Fixed elsewhere" from "The topography of the lungs" (Incus 1) Recorded in London on 13 July 1970.

投稿記事の音源ではありませんが、これぞヨーロッパフリーの極致。傑作音源です。